盗品の中の「餅」から樋田容疑者に“根城”があった可能性浮上

小川 泰平 小川 泰平
近鉄富田林駅近くの掲示板に張られた樋田淳也容疑者の顔写真入りのチラシ=8月14日撮影(提供・共同通信社)
近鉄富田林駅近くの掲示板に張られた樋田淳也容疑者の顔写真入りのチラシ=8月14日撮影(提供・共同通信社)

 大阪府警富田林署で留置中の樋田淳也容疑者(30)=強制性交、強盗致傷などの容疑で逮捕=が8月12日に逃走し、29日午後6時半ごろ、山口県周南市で食料品を万引きした窃盗の疑いで山口県警に現行犯逮捕されたことを受け、当初から「既に大阪府外に逃走している可能性が高い」と指摘していた元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は30日未明、デイリースポーツの取材に対し、食料品の中に「餅」があったことに注目。「保存食にするために“根城(ねじろ)”があった可能性がある」と分析した。

援助を得られなくなった可能性

 捜査関係者によると、樋田容疑者は、周南市の道の駅「ソレーネ周南」で食料品計5点(計1053円)を万引きしたとしている。小川氏は「食べ物を万引きしたということは金がないことに加え、逃走当初はいたかもしれない支援者や協力者が今はいなくなったということ。かくまう側は逃走ほう助や犯人隠匿の罪に問われますから、援助を得られなくなった可能性がある」と背景を推測した。

 盗んだとされる食料品には、総菜のとんかつ、菓子パン、缶コーヒーなど、すく飲食できるもののほか、過熱が必要となる餅も含まれていた。小川氏は「餅は保存食にするためだと思われます。ということは、どこかに自分の根城を構えていて、外に出ることを控えていた可能性が強い」と指摘した。

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