「警察官けん銃使用及び取扱規定」では、警察官が私服で拳銃を携行する場合は、脇の下や腰部に目立たないように携帯することを規定している。そのことを踏まえ、小川氏は「今回は脇の下にあるショルダー式の拳銃ホルスター内に拳銃を携帯し、上着も脱いでいないとのことであるが、上着の前のボタンを閉めていなかったのではないか。上着の前を閉めていれば見えないはずだが、移動中で少々気が緩んでいた可能性も否定できない」と指摘した。
今後の再発防止策として、どのようなことが考えられるだろうか。小川氏は「新幹線等で移動の場合だが、緊急(尾行等で)以外の場合は、事前に車掌に連絡する等も考える必要があるのではないか」と提案。新幹線に限らず、鉄道会社のスタッフらと、私服警官が乗っているという情報を事前に共有できていれば、乗客の通報があっても冷静に対応できるはずだ。いずれにしても、今回の件を教訓に対策が求められることになるだろう。