ミルちゃんとの運命の出会い
譲渡会の会場で、息子さんは、一匹の布にくるまっている子がいいと抱っこした。パステル三毛猫の子猫で、保護主さんとの相性も良かったという。たまたま他の猫のピンチヒッターとして来ていたミルちゃんを選んだので、運命も感じたそうだ。
譲渡会当日はエントリーだけして帰宅し、連絡を待っていると、保護主さんから譲渡決定の連絡が来た。それからは、あれよあれよという間に事が運んでいったそうだ。
「ミルは、保護主さんがTNR(地域猫活動・捕獲し不妊手術をした後、地域に戻す)をしているエリアの駐車場で、車のボンネット付近から鳴き声がしたので捕獲器を設置したところ、すぐに中に入っていたそうです。突然子猫が出現したことと、ノミやダニがくっついていなかったので、誰かが捨てたと考えられています」
何も食べなくなってしまった先住猫メメちゃん
2018年9月、推定2ヶ月のミルちゃんが家に来ると、先住猫のメメちゃんは、「シャーッ」と威嚇した。しかし、ミルちゃんは、お構いなしにメメちゃんにくっついていったという。
同じような状態が続き、10月になるとメメちゃんは何も食べなくなってしまった。ストレスではないかと心配になり病院に連れて行ったが、11月になると、メメちゃんがミルちゃんのグルーミングを始めた。
「ミルは、何度か布団にオシッコをしたんですが、洗える布団なので大丈夫なんです。清潔な布団で寝られるとポジティブに考えています。洗面台にウンチをすることもありますが、それも洗えば済むことです。それよりも、いまは、多頭飼いして良かったと思っています」
ミルちゃんは、警戒心が強く、あまり抱っこが好きな猫ではなかったが、いまでは心を許し、近寄ってきてコロンとお腹を見せてくれるという。