車で連れ去るために事故を偽装?小林容疑者の供述に疑問 新潟小2女児殺害

北村 泰介 北村 泰介
 痛ましい事件の現場には花が手向けられていた(撮影・小川泰平)
 痛ましい事件の現場には花が手向けられていた(撮影・小川泰平)

 新潟市西区の小学2年大桃珠生さん(7)が殺害されて線路上に遺棄された事件で、死体遺棄・損壊容疑で逮捕された会社員小林遼容疑者(23)の軽乗用車に大桃さんのランドセルと同色の塗料が付いていたことが判明したが、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏は22日、デイリースポーツの取材に対し、「車で女の子にぶつかった。パニックになって首を絞めて車に連れ込んだ」という小林容疑者の供述に疑問を呈した。

 小川氏は「小林容疑者の車と大桃さんのランドセルが接触したのは事実だとしても、同容疑者の供述には疑問が残る。ランドセルのどの部分が接触したのかも重要。普通、ランドセルは背負っているはずであるから、後方から車が接触したとしたら不自然であり、車で連れ去るために事故を偽装した可能性が強く考えられる」との見解を示した。

 また、小川氏は「ご遺体を線路に遺棄して事故を装い、車内の清掃をして証拠隠滅を図ったり、車内の練炭と七輪にしても、稚拙ではあるが随所に狡猾(こうかつ)さが見られる」と指摘した。さらに、同氏は「現在は死体遺棄・損壊での逮捕、取り調べであり、殺人容疑の本格的な取り調べは再逮捕後であるから、慎重な裏付け捜査が進められているはずである」と今後の展開を示唆した。

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