甲子園グルメの新人王候補?聖地に「鶴橋風月」初出店

山本 智行 山本 智行
ファンでにぎわう鶴橋風月の店舗
ファンでにぎわう鶴橋風月の店舗

 し烈なレギュラー争いを勝ち抜いたのは何も選手だけではない。4月10日に迎えた甲子園開幕。これに合わせて球場内の飲食店も新たなラインアップでスタートを切った。甲子園カレー、甲子園やきそば、ジャンボ焼き鳥といった定番に加え、今年の“新人王候補”として注目されるのが、聖地初出店となる大阪の老舗・お好み焼きで有名な「鶴橋風月」だ。

 甲子園球場内には、大小合わせ約100店舗の飲食店が存在する。球場内は広いうえに内外野など各エリアは自由に往来できないが、球場側では、どのファンもできるだけ同じように飲食を楽しめるように配慮。そのため甲子園カレーや甲子園やきそばといった名物グルメを販売する店舗は複数箇所に配置されている。一番古いメニューはやはり甲子園カレーで、確かな記録は残っていないものの開業当初から販売しており、90年の歴史があるという。

 球場によると『毎年何店舗を入れ替える』という決まりはなく、新規出店などは「売店を設置できる区画には限りがあり、入れ替えが可能なタイミングにその区画で、お客さまに支持される業態を考えて選定している」という。

 スペースに限りはあるが、それでも2009年に完了したリニューアルを機に、より一層バラエティー豊かな飲食店を配置することが可能になった。これに合わせて、全国展開しているような人気店舗も続々と出店している。

 球場側は「タイガースファンは“新しいもん(もの)”が好きなのか毎年フードの流行は変化している」と分析。そんな中、今年唯一、甲子園グルメのラインアップに新加入したのが、大阪の老舗「鶴橋風月」の2店舗だ。

 球場によると「タイガースファンはもちろん、高校野球で全国からお越しになるお客さまのことも念頭に置いた」ことが選定の決め手。さらに「関西と言えばお好み焼き。あとは、他球場さんでまだ展開していなかったというのも大きかった。全国で甲子園だけ、という特別感が生まれますからね」と補足した。

 もちろん毎年恒例の選手、監督とのコラボメニューも刷新している。特に今年は、外野にコラボグルメを集めた「Tigers フードスタジアム」を新設。その“熱さ”はフィールドに負けていない。

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