会社へはAシートで行こう 在来線の『500円で指定席』に乗ってみた

柴田 直記 柴田 直記
新快速Aシート乗車整理券
新快速Aシート乗車整理券

 列車が発車した。男女2人の車掌が前方、後方半分ずつを担当し乗車整理券を発行していく。「どちらまで行かれますか?」「神戸まで」「500円になります。この整理券を前のポケットに差して、下りる時に抜き取ってください」

 網干で10人程度だった乗客は姫路で8割方埋まり、西明石で全46席が満席となった。残念ながら座れなかった乗客は前後のスペースで立って、席が空いたら順次着席していくように空き待ちをしている。

 通路に人が立たないので降車時などのストレスがなく、付いているトイレの使用状況のランプも一目瞭然。

 車窓の景色はいつもと変わらないが、携帯カメラを向ける人が多く、注目は高いようだった。

 平日3日間連続で乗った。乗り越しをしたい時は車掌に言うと新たに整理券を作り直してくれる。青春18きっぷとの併用も、ICOCAでの精算もOK。偶然かもしれないが、対応の男女2人の車掌は大阪側の前方がいつも女性で、残念ながら私はずっと男性だった。

 西明石ではいつも一杯になり、3日目は加古川で満席。座席前の案内には東が野洲・京都方面、西が姫路・網干方面となっていて、それ以上の区間拡大はないようにも思える。

 子供の頃の夢が半分かなった。帰りも混雑から解放されたいので、朝夕を中心にAシート車両の製作、増発をお願いしたい。これからも出社時はAシートで行こう。

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