肩をつかまれる前に足早に自宅に入ればどうなるのか。北村弁護士によると、警察官がドアを蹴破ってくることはないが、チャイムを何度も押して職質に応じるように説得を続ける場合もあるという。
「職質によって犯罪が発覚することは実際に多い」と北村弁護士。「覚せい剤や盗難品が見つかることなどがきっかけになる。従って裁判所も、治安を守るために職質の際に一定の有形力行使が必要であると認めざるを得ない面がある」と指摘した。
職質が任意捜査であることは間違いない。だからと言って「応じない」ことを貫くことは、かなり難しいと言えそうだ。