スピンオフ止まらぬ「水を吐くフグ」 次は急須に?撮影した“左党記者”はいま

広畑 千春 広畑 千春
加我記者が撮影した「水を吐くフグ」の写真(提供・共同通信)
加我記者が撮影した「水を吐くフグ」の写真(提供・共同通信)

 -渾身の1枚ですね!

 「いえ、実はこのネタは地元紙の岩手日報さんが先に記事にしていて、面白いなと思って取材に行ったんです。ええ、いわゆる『抜かれ』の『追っかけ』取材です。養殖場の人に水をパンパンに飲むと、水から揚げただけでブワアアって水を吐いちゃうと教えてもらって。個人的にそれが面白くて、2、3回やってもらって何十枚と連写したうちの1枚です」

 -これだけ話題になったんですから、社内表彰とか…

 「いやいやいや、全然ないです。そもそも、配信前に写真部に見てもらったところ『水が入ってないところの方がいいんじゃない?』と差し替えるよう言われたんです。ただ、うまく撮れているのがあの写真しかなくて。子ども新聞向けにやさしめの記事にして配信し、それを東京新聞さんがツイートしてくれたんですが、こんなことになるとは…。養殖場の方からは何度かお礼の電話をいただきました」

 -しかし、このアングルにこのタイミング…フグ愛にあふれてますね。

 「それが、生きたトラフグをあんなに間近で見るのも、水を吐くのを見るのも、あの取材が初めてだったんです。でも、東北にはフグを食べる文化がなくて、あの写真をきっかけにフグを多くの人に食べてもらって、東北の発展につながったらと思います」

 ちなみに加我記者はお酒好きだそうで、盛岡支局勤務になってからはビールに加え日本酒もたしなむようになり、正体をなくしたことも「そうですね…何度か…」と、もごもご。飲みすぎて不遇(フグう)なことにならないようにしてくださいね?

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース