2018年に起きた数々の事件の中で“紀州のドンファン”と称された和歌山県田辺市の資産家で酒類販売会社社長、野崎幸助さん(享年77)の不審死はいまだに真相が分からないまま、年を越そうとしている。はたして、このまま迷宮入りしてしまうのだろうか?元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は28日、「2019年には動きがあるのでは」と見解を語った。
5月24日に野崎さんが急性覚醒剤中毒で不審死してから7カ月。真相不明のまま、12月18日には田辺市内で野崎さんが経営していた会社の臨時株主総会が行われた。会社の財産処理などを協議したとみられる。野崎さんの55歳下の妻は10月に会社の代表取締役として登記されていたことも明らかになった。
一方、22歳妻と共に野崎さんが死亡した自宅にいた60代家政婦も事件のカギを握っているかもしれない人物として注目され、メディアでもその姿が繰り返し報じられた。デイリースポーツは家政婦から話を聞いた。
家政婦は取材に対して「全国で“有名人”になってしまって大変でした。道を歩いていても『お前が殺したんだろう!(野崎さんからもらえると言われている金額)4000万円はどうした!』と通りすがりの人にやじられ、私は『1円ももらってないわよ』と言い返したこともあります。社長が亡くなって私が得をすることは何もない。家政婦でお金をもらっていたんだから、生きていて欲しかった。世間で人殺し扱いされても、それを訴えてもしょうがない。我慢するしかないと思って黙っていました」と告白した。