元巨人“浪速のミニラ”高校野球の監督に 「大阪桐蔭、履正社の2強と言わさんよう」

あの人~ネクストステージ

山本 智行 山本 智行
東大阪大柏原の硬式野球部監督として甲子園を目指す土井健大さん
東大阪大柏原の硬式野球部監督として甲子園を目指す土井健大さん

 12年からはブルペン捕手。彩未さん(31)と結婚し、安定した道を選ぼうとしたが、現役への未練を断ち切れずに14年から社会人野球のミキハウスREDSに。さらに、軟式野球の大阪シティ信用金庫でもプレーした。

 巨人時代については「最後に東京ドームに呼ばれた」と花道を用意してくれたことに感謝。ミキハウスでは、肉離れで「初めて絶望感を味わった」。大阪シティ信用金庫では今回の監督就任に繋がる出会いがあり「トーナメントの厳しさと、ひたむきに野球に取り組む姿勢に心を打たれた」と言う。

 「そんな経験を部員に伝えたい。人との出会いがすべて。いい人に会うためには、自分の心がきれいじゃないと」

 もちろん負けず嫌いは変わらない。自身の人脈を駆使して今春には34人が入部予定。部員数は一気に倍になる。「いい選手が入って、下からの突き上げがある。今いる部員にも予告していますよ。柏原物語の始まりです」

 理想の指導者像は「高校3年間で成長させてもらった」と尊敬する母校・履正社の岡田龍生監督。そんな母校には昨年11月に練習試合を申し込み、0-9で敗れた。今年も5月26日に対戦予定。「夏を前にどんなメンバーで来てくれるか。こっちは結構やれると思ってるんです。大阪桐蔭、履正社の2強と言わさんようにしたい」。2児の父がこの瞬間、野球小僧のような顔になった。

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