東京初の終夜営業銭湯は今…「働き方」の多様化で未明や早朝の客足伸びる

北村 泰介 北村 泰介
熊本県とのコラボイベントとして、浴場のペンキ画に描かれたくまモン=都内の大黒湯
熊本県とのコラボイベントとして、浴場のペンキ画に描かれたくまモン=都内の大黒湯

 家風呂のない人のためにあった銭湯だが、今では趣味にする若い世代や日本文化として接する外国人観光客も多い。新保さんは「ファミリー、カップル、高齢の方まで年齢層は幅広い。外国人の方はホテルに泊っていても銭湯文化を体感したいと、事前に勉強して来られるのでマナーもいいです」と指摘する。

 多様化する銭湯。オールナイトに加えて「エンターテインメント」の要素も必須だ。「日替わりの薬湯は6年前からの取り組みで、何百種類も。生のスイカを丸ごと入れたり、初音ミクさんのイベントでは長ネギを入れたり。露天風呂も朝の方がゆっくり入れます。湯気の中の朝焼けは幻想的です。常連さん同士が仲良くなったり、僕も面白く遊ばせていただいています」と新保さん。大人460円で満喫できる、眠らない銭湯からコミュニティーが生まれている。

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