度重なる修正に困ったオーナーがGoogleに問い合わせたケースもあるが、「オーナーと利用者両方の声を聞いて判断している」「全ての一般ユーザーが閲覧や提案を行う権利が平等にある」などと回答しているようだ。情報を修正するかどうかは、人力ではなく自動のプログラムで判断していると思われるが、オーナーよりもユーザー側の提案に、重みが置かれているアルゴリズムに問題があるように考えられる。
Googleのサイト全体を見てみれば、ほとんどがユーザー自身でつくりあげているコンテンツだ。ネットにあふれている「みんながそう思っていること」をサイトに反映させているだけで、それは公式情報でも正式情報でもない。Googleのサービスを使うときには、そのことに留意しながら利用するべきだ。
Googleマップの情報は、悪意ある人の手で書き換えられる可能性があり、必ずしも信用できるわけではない。大切な電話をかけたりする際は、表示された情報のみに頼らず、公式サイトなども見て確認したい。
ただ、スマホでGoogleマップを開くと、表示された電話番号をタップするだけで、そのまま電話をかけられてしまう。ここまで簡単にユーザーが使ってしまうインターフェイスを提供している以上、Googleは提供している情報の信頼度をもっと上げるべきだ。
そのためにGoogleは、マップの情報修正のアルゴリズムを見直し、オーナーが登録した情報を重く扱い、いたずらや悪意のある修正が入りづらくなるようにしたほうがよいだろう。一方、情報を登録したオーナー側も、情報が勝手に変更されていないか、随時チェックしてほしい。