今回は旧駅舎の西半分にあたる元駅務室に、観光案内所を兼ねた駅舎カフェ「ハテノミドリ」が完成。運営は地元の若手を中心に立ち上げたNPO法人が担当する。店内では喫茶軽食のほか、奈良県産の商品も販売、広々とした居心地のいい空間に仕上がっている。
約35年無人駅だった京終駅の初代「コミュニティ駅長」には、地元自治会長の丸山清文さん(70)が就任した。JR西日本によると、一般市民が駅長になるのは初めて。ただ、仕事は周辺の清掃や観光案内などすべて無償のボランティアだ。
実は丸山さん、小さい頃から大の鉄道ファン。さらに定年まで39年間消防士として勤め上げたというから、駅長帽を被って敬礼する姿が決まっていたのも納得だ。しかもこれまで約25年間、休日を使って日本全国の被災地に出向くスーパーボランティアとしても活躍していたという公私ともに奉仕の人。今後は毎日、主に午後に駐在予定で、気軽に声をかけてほしいとのこと。
駅舎カフェ「ハテノミドリ」の営業時間は、3月末までが11時~15時(月・水休業)、4月からは11時~19時(水休業)の予定。イベントも随時開催されるという。