宮城県といえばまずは日本三景の松島が思い浮かぶ。温泉では秋保、鳴子、作並、遠刈田などが有名で、食に目を移すとカキ、アワビの貝類と、マグロ、サンマの漁獲量が2015(平成27)年の都道府県ランキングでは全て銀メダルだった。肉類に注目すると特に牛たんが有名で、消費量はダントツの金メダル。そんな牛たんを使った駅弁が仙台駅では数種類売られている。中でも伊達政宗が作らせたともいわれる仙臺(せんだい)味噌。これを使った弁当が目が留まり、酸っぱいのか辛いのか、どんな味か分からなかった味噌を初めて口にすることができた。
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麦めしの上に、1辺が5センチほどの四角い牛たんが、ご飯が見えないくらいに重なり合って敷き詰められている。これを見るだけでうれしくなってテンションアップ。
仙臺味噌で焼かれたその味は、ゴマの風味と酸味が相まってまろやかさを演出し、軟らかくてうまい。肉だけを食べるも良し、ご飯にくるんでもよしで、厚さも量もちょうどいい。
キュウリ、大根、ニンジンなどの食感がいい万来漬や、きんぴらごぼうもいい箸休めになっている。
1050円。東北本線・仙台駅「(株)こばやし」TEL022・293・1661。