東京メトロ・銀座駅の階段付近に置かれた液体入りのビニール袋。
その正体を不安視する声が、SNS上で大きな注目を集めている。
「銀座駅にビニール袋に入った液体があって血の気が引く」
と、その模様を紹介したのはKさん(@Kazuhiro800)。
駅構内に液体入りのビニール袋というと、どうしても連想してしまうのが1995年に発生した地下鉄サリン事件。運転中の地下鉄車両内でオウム真理教の関係者が化学兵器のサリンを散布し、多数の死傷者が出た事件だ。
Kさんの投稿に対し、SNSユーザーからは
「うわ…この怖さの意味が分かる人も減ってしまっているかもしれませんね 駅員さんに連絡を」
「うぇ、これは駅員に連絡案件じゃんか。 ビニール袋に液体て『あの件』を連想するわ」
「これはかなりシャレにならない…('-`;」
といった反応が寄せられた。
この袋はいったい何だったのか。東京メトロ広報部に話を聞いた。
――写真の袋は?
東京メトロ:当該ビニール袋は水嚢です。9月21日に接近した台風25号の影響による大雨で駅構内に漏水が発生したため、緊急措置として設置しました。
——どこに、いくつ設置したのでしょうか。
東京メトロ:9月21日深夜に、C8出入口付近に2個、A12出入口付近に4個、合計6個を設置しました。
銀座駅では近年の大雨による浸水などへの対応に苦慮しており、とりわけこの2か所での対応が必要となっていました。C8出入口付近は排水口がやや高い位置にあるため、周辺が水浸しになることを防ぐ目的で設置しました。
――台風の後も置いていた理由と、その後の対応を教えてください。
東京メトロ:台風対策として使用した後も、降雨のたびに両出入口付近の床が水浸しとなる状況が続いていたため、そのまま設置していました。10月12日に警察官立ち会いのもと、撤去を完了しています。
――駅で不審物と思われるものを見つけた場合、どうすればよいでしょうか。
東京メトロ:触れたり近づいたりせず、ご自身の安全を確保した上で、お近くの駅係員または乗務員へご連絡いただきますようお願いいたします。
◇ ◇
Kさんは続く投稿で、東京メトロのサイトから報告しようとしたものの、チャットボットでは報告できなかったと説明。「そもそもどうすればいいのか知らなかったな」とつづっている。
今回の袋は、漏水への対策として東京メトロが設置した水嚢だった。ただし、見かけた袋が何なのか、利用者が判断できるとはかぎらない。設置していることを張り紙などで知らせる必要もあったかもしれないが、もし読者のみなさんが不審物と思われるものを見つけた際は、自分で触って確かめず、安全を確保した上で駅係員や乗務員に知らせてほしい。