大阪府の鉄道愛好家が約80年にわたって集めた記念切符などの鉄道関連資料を京都府福知山市岡ノの「福知山鉄道館フクレル」に寄贈した。同館は資料の中から、貴重な記念切符を展示している。
寄贈したのは、大阪市阿倍野区の中野司郎さん(94)。小学生の時に、大学生だった兄から南満州鉄道あじあ号の切符を旅行土産にもらったのをきっかけに、鉄道に夢中になった。記念切符を各地で集め、郵便でも取り寄せたほか、列車の走行映像をDVDに収め、私鉄の歴史をまとめた書籍なども収集した。
寄贈した資料は段ボール約50箱分になった。
展示では、1937年発行の新名古屋駅竣工記念乗車券をはじめ、戦前から昭和30年代までの記念切符50点を、日本地図上にそれぞれ配置している。戦時中に本州と九州を初めて鉄道で結んだ関門隧道開通記念乗車券や、京都駅から福知山経由で山陰方面を結んだディーゼル特急「まつかぜ」の運行記念切符なども並ぶ。
同館を訪れた中野さんは「きれいに展示してくれてうれしい。今では手に入らない鉄道の切符を通じて、若い人たちに昭和の歴史の一端を知ってほしい」と話している。
入館料が必要。火、水曜休館。最終日の11月3日は開館。