京都府内で人口最少のが、少人数の利点を生かし、放課後児童クラブ(学童保育)の支援に力を入れている。本年度から全国的にも珍しい利用料の無償化を開始。夏休みからは、保護者の弁当作りの負担解消を目的に、週3回の昼食提供に乗り出した。町は「小規模自治体だから導入できた」とする。
同町の住民基本台帳人口は1007人(6月末時点)で府内市町村最少。少子化も進み、昨年の出生数はゼロだった。唯一の小学校である笠置小の児童数は15人となっている。
町は多世代交流施設「つむぎてらす」(同町笠置)で学童保育を運営。昨年度までの利用料は1人あたり月5千円で、毎年の利用者は10人ほどだった。長期休業中は弁当が必要になり、保護者の負担軽減のため週に1、2回、スタッフが子どもたちのおやつ代から捻出する形で、昼食を作って提供してきた。
今年4月からは、子育て支援の一環で利用料を無償にした。長期休業中に提供する昼食費は町負担にし、頻度を週3回に変更。財源には町のふるさと納税を充て、関連費用110万円を本年度当初予算に計上した。
終業式があった7月17日に昼食提供がスタートし、つむぎテラスの一室に、冷やしうどんや野菜の天ぷらが入った弁当が並んだ。利用する1~6年生の11人は、できたての料理をほおばり「おいしい」と笑顔を見せた。
全国的に、学童保育は有料がほとんどだ。こども家庭庁の昨年度の調査では、全国2万5928カ所のうち、無償は2・4%にあたる632カ所。昼食を提供していたのは半分ほどの1万3517カ所だった。
夏休みなどの長期休業中は給食がなく、昼食の用意に頭を悩ませる保護者は多い。提供に切り替えることで、夏場は食中毒のリスクを減らせるメリットもある。山本篤志町長は導入の狙いを「保護者の負担や悩みを解消したかった。子どもの少ない町なので、ほかの自治体と比べると小規模な予算で実現できた」とし、「笠置町は子育てしやすいまちと思ってもらえるよう、取り組みを進めていきたい」と話した。