「ラッパのマークの正露丸」でおなじみの大幸薬品公式X(@seirogan_cp)が、9月1日の「防災の日」を挟む2026年8月31日〜9月6日にかけて実施した体験型広告が大きな注目を集めています。
駅の壁面から実物の携帯用トイレが持ち帰れる体験型広告
本施策は、大阪メトロ御堂筋線の「なんば駅」と「梅田駅」の壁面広告に実物の携帯用トイレを貼り付け、通行人が直接はがして持ち帰ることができる参加型の広告企画です。持ち帰り用の携帯用トイレには、備え・防災アドバイザーの高荷智也氏が監修した「外出時に持ち歩きたい携帯用防災グッズリスト」も同封されました。
大幸薬品は創業80周年を機に、常備薬として人々の暮らしを支えてきた原点に立ち返り「ラッパのマークは備えのしるし」プロジェクトを発足。かつて合図や伝達に使われていた「ラッパ」の役割になぞらえ、防災意識の向上と具体的な「備え」のきっかけづくりを提供しています。
背景にある「トイレ防災」の理想と現実のギャップ
この取り組みの背景には、大幸薬品が2026年7月に実施した「災害時のトイレ防災に関する意識調査」(全国20〜60代男女1,095人対象)で明らかになった深刻な実態があります。
・高い不安と低い行動力
災害時の不安1位は「トイレ(66.1%)」であるものの、防災用品の中での備蓄率は10位(約4割)にとどまっています。備えない理由のトップは「必要だと思っているが未購入」でした。
・外出時の携帯率はわずか4.2%
外出先での断水や避難を想定し、携帯用トイレを持ち歩いている人は5%にも満たない状況です。
・知られていない知識と備蓄量の不足
災害時に「トイレを水で流してはいけない場合がある」ことを知らない人が約半数に上ります。また、非常用トイレを備えている世帯でも、推奨目安とされる「1人1日5回×7日分=35回分」に達していない家庭が56.5%を占めました。
こうした課題に対し、大幸薬品はおなかの健康に向き合ってきた企業として、トイレを我慢することの健康リスクにも目を向けています。「駅で実物を手に取ってもらう」という直接的な体験を通じて、日常からのトイレ防災を呼びかけました。
予想を超える反響で急遽再補充を実施
8月31日の開始直後から予想以上の反響を呼び、初回配布分はわずか数時間で終了。これを受け、公式Xは9月3日に「携帯用トイレ補充のお知らせ」を投稿し、入手できなかった利用者へのお詫びとともに、深夜作業を経て9月4日からの再補充を行うことを発表しました。
公式Xの投稿欄には、「これは良い広告。携帯用トイレ欲しいもん」という実用的な広告企画を称賛する声や、「天王寺駅にも、、、」「東京駅でもぜひ」「JRのすべての駅に。。。」など、他エリアへの拡大展開を熱望するリアルな声が相次ぎました。
▽出典
大幸薬品 公式/ラッパのマークは備えのしるしプロジェクト
https://seirogan.co.jp/corporate/sonae/