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灼熱のアスファルトで動かないアゲハチョウ 心優しい虫好きさんが保護 薄めたポカリスエットを与えたら…

中将 タカノリ 中将 タカノリ

今年は案外涼しいのか?と思いきや、8月下旬になって本気を出してきた夏の猛暑。SNS上では今、そんな猛暑の中で弱ったアゲハチョウを保護したエピソードが、大きな注目を集めている。

「家の前の灼熱のアスファルトで、ジャンプしかしないアゲハ発見。あしも、はねも、触角も…全部傷ひとつ無さそうだけど。熱中症かな… 車にひかれないか、干からびてしまわないか…色々心配なので、とりあえず家でポカリ水差し出してみた。30分以上ストロー伸ばしてる」

と、1枚の写真を紹介したのは東京都在住のTsuka-landさん(@LandPon)。

人間が熱中症になるように、昆虫も一定の気温を超えると弱ってしまうことは知られているが、このアゲハチョウもそうだったのだろうか。Tsuka-landさんが用意したポカリ水の上にとまり、必死に水分補給する様子がなんだか心を打つ。

Tsuka-landさんにお話を聞いた。

――発見時の状態は?

Tsuka-land:8月24日の午前中、家の前の道路に落ちているのを発見しました。命が尽きているなら埋めてあげようと思って近づくと動いたので、しばらく様子を見ていたのですが、ジャンプしかしない。地上20cmくらいを、飛ぶというよりジャンプに近い動きで移動するので、車にひかれないように保護しました。家に連れ帰り、ポカリスエットを水で2倍に薄めたものを与えると、ストローをのばして飲み始め、そのまま30分近く、その姿勢で動きませんでした。

――アゲハチョウのその後は?

Tsuka-land:2時間くらいすると、すでにストロー状の口は収納されていましたが、羽ばたきはしませんでした。屋外はあまりにも暑いので、もうしばらく家の中で休ませました。夕方17時ごろ、そろそろ飛べるかと思って外に放してみましたが、相変わらずジャンプしかしないので、放すのを中止しました。

その後、毎朝外に出て飛び立つのを見守っているのですが、飛び上がらずジャンプしかしないので、今もまだ我が家で暮らしています。毎日1回ポカリを薄めたものを与え、飼育している状態です。

――投稿に対し、大きな反響がありました。

Tsuka-land:虫好きなので、いつものように世話をして、たまたま時間があったのでXに載せたのが、思いがけずたくさんのいいねをもらい、驚きました。体が大きな人間ですら外出を控えたくなるほど暑いので、小さな生き物にとってはいかほど暑いのかと…みんな、危惧しているのではないでしょうか。

   ◇   ◇

SNSユーザーたちから
「うちもベランダの窓に何回も激突してくるミツバチがいたので、弱っているなと思いハチミツをあげてみたらめちゃくちゃ食べてました 。小一時間ほど堪能して無事に帰って行かれました」
「私が少年時代、数々の本でお世話になった昆虫博士・矢島稔さんによれば『蝶はトンボなどと違って飛翔する筋肉の付き方が効率よくできておらず、炎天下で飛んでいるとオーバーヒートしてしまうので、たびたび水たまりで火照った筋肉を水冷しなければならない』ということです。ポカリ水冷で正解!…」
「俺はオカルトもカルマも何も信じないけれど、貴方のような優しい人には何か幸運が訪れてしかるべきだとは思う」
など、数々の称賛のコメントが寄せられた今回の投稿。

「チョウもその他の生き物も、暑い夏は道端のわずかな水分で命をつないでいます。ゴミや、ましてタバコの吸い殻など、絶対に捨てないでほしいです」とTsuka-landさん。この世に暮らしているのは、人間だけではない。日々、優しい心持ちで生きていたいものだ。

【Tsuka-landさん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/LandPon

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