宮古島のある住宅で、エアコンの室外機の下に青い卵が並ぶ鳥の巣が作られていました。住人の男性が見守っていると、卵の殻が内側から割れ、ヒナが姿を現しました。Instagramに投稿された動画には「ちっちゃい手足が愛おしい」「命の誕生の力強さに感動した」といった声が寄せられ、反響を呼んでいます。
投稿したのは、宮古島でマリンガイドや写真家として活動する村尾優さん(@msr_mro)。巣が作られていたのは、村尾さんの自宅の窓を開けるとすぐ目の前にある、エアコンの室外機の下でした。村尾さんは、巣に気づいたときのことを振り返ります。
「実は今回が初めてではなく、数年前から巣に気づいていました。そのときはイソヒヨドリ(オス)が青い鳥とは知っていたのですが、卵まで青いことには驚きました」
村尾さんによると、宮古島では陸や海の生き物の訪れが季節を知らせることも多いそう。
「宮古島は、それぐらい多くの生き物にとってのオアシス的な存在なんです」
村尾さんは、孵化(ふか)の瞬間を見届けたときの思いを振り返ります。
「自然界という厳しい環境の中で、卵を産み、母鳥が日々卵を温め、父鳥がそれを守るように見張り…人間と変わりない鳥の行動を見ていたからこそ、立ち会えた時の感動がありました」
投稿には殻を頭に乗せたまま動くヒナの姿も映っており、「ちっちゃい手足が愛おしい」といったコメントも寄せられています。孵化後には、親鳥が運んできた餌をヒナたちに与える様子も撮影されました。その姿を見た村尾さんは、次のように話します。
「生まれたばかりのヒナが、親鳥の持ってきた餌を、小さな口を精一杯開けて欲しがる姿に生きる力を感じました」
その後も、ヒナたちは親鳥から餌を受け取りながら、少しずつ成長していきました。
コメント欄には、あまりに熱心な親鳥の育児と命の誕生の瞬間に「まるで人間の出産を見ているようで涙が出そうになった」というメッセージも寄せられ、村尾さんも「全く同じ気持ちでした。共感しかありません」と深く頷きます。
普段から宮古島や南西諸島の美しい自然、そこに息づく生き物たちのありのままの姿を撮影し続けている村尾さん。今回の投稿がこれほど多くの人に届いたことについて、最後に自身の願いを伝えてくれました。
「ただかわいいなと癒やされるだけでなく、こうした動画を通じて野生の生き物や自然の持つ本当の魅力を知ってもらいたいです。そして、一人でも多くの人が『この豊かな自然をこれからも守っていきたい』という意識を持つきっかけになってくれれば、それ以上にうれしいことはありません」