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Adoや有名落語家も 京都・東本願寺でなぜイベント開催が増えているのか 今年秋には相川七瀬さんも

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 京都駅近くに巨大な境内地を有する東本願寺(京都市下京区)で、コンサートなどのイベント開催が相次いでいる。8月にはロックバンドのステージや落語会があったほか、11月には日本とブラジルの文化交流イベント「マツリクロッシング」の一環で歌手相川七瀬さんが出演するコンサートが実施予定だ。なぜ歴史ある大寺院でこうしたイベントが増えているのだろうか。宗派に尋ねると、2023年が転機だったという。この年に何があったのか-。

 東本願寺は真宗大谷派の本山。世界最大級の木造建築物の御影堂(重要文化財)や、阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂(同)の両堂に多くの参拝者が訪れる。京都駅から徒歩5分という立地もあって、境内では外国人の姿も多く見かける。

 2023年の大みそかには、人気歌手Adoさんが境内の能舞台からNHK紅白歌合戦に中継で出演し、大きな反響を呼んだ。今年8月にもロックバンド「Do As Infinity」のコンサートと錦笑亭満堂さんの落語会が境内地下の視聴覚ホールで開かれたばかりだ。

 大谷派広報によると「宗派内で実施内容や運営体制などを確認し、貸し出しするか審査」して催しに協力しているという。2022年までは境内でのイベントはほとんどなかったが23年、24年に5件程度が催された。そして25年は11件と大きく増加した。

 転機となったのは2023年だった。この年は宗祖親鸞の誕生850年と浄土真宗が開かれて800年の節目を祝う「慶讃[きょうさん]法要」が営まれた。また境内の白書院や黒書院、能舞台といった多くの建物が、御影堂や阿弥陀堂と同じ重文に指定された。

 慶讃法要の機運醸成を図る時期と、重文指定を受けて「国民的財産」となった堂宇の公開や活用が求められるタイミングが重なった。大谷派はこの機に、イベントなどでの貸し出し依頼に積極的に応じるようになった。すると、境内で実施された催しが話題となり、さらに問い合わせも増加。「依頼を受けていくうちに、多方面から相談や打診をいただくようになった」(大谷派広報)という。

 今年11月7、8日には日本の盆踊りがブラジルの文化と融合し発展した「マツリダンス」のステージが境内で催される。ブラジルでデビュー曲「夢見る少女じゃいられない」がマツリダンスの楽曲として人気を博している相川七瀬さんらが出演予定だ。大谷派広報は「今後もさまざまなイベントを通じ、東本願寺とご縁を結んでいただく機会になれば」と期待を込める。

   ◇
 相川さんらのステージの優先エリアチケットとオリジナルTシャツがセットになった返礼品(支援額2万円)などを用意したクラウドファンディング(CF)が実施中だ。

 CFの期間は10月31日までだが、特別公演の優先エリアチケットなど一部返礼品は9月7日までの限定となっている。

 受け付けは京都新聞社が運営する「THE KYOTOクラウドファンディング」で。

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