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大きく開いた洞口が“神秘の世界”へ誘う…岡山・新見市の鍾乳洞「宇山洞」 映画「脛擦りの森」や「八つ墓村」の舞台に

山陽新聞社 山陽新聞社

岡山県新見市豊永宇山の鍾乳洞・宇山洞(うやまどう)がその幻想的な景色から近年、映画のロケ地に相次いで選ばれ、注目を集めている。直近では4月10日公開の映画「脛擦(すねこす)りの森」(渡辺一貴監督)に登場し、岡山に伝わる妖怪伝承を基にした神秘的な物語の重要舞台として存在感を放っている。

宇山洞は、日本有数の石灰岩台地「阿哲台」が広がる市中部に位置。数億年前の地層が長年雨水に浸食された影響で、洞窟やドリーネ(窪地)が多く形成されている。総延長は約1500メートルで、縦横20メートルの大きな洞口や入洞してすぐの大空間などがあり、1957年に県天然記念物の指定を受けている。

脛擦りの森の公開中のプロモーション映像では、深い森の中をさまよう男の前に木々の間から招くように大きく口を開く宇山洞が出現。一瞬で見る人を神秘の世界へと引き込むほどの迫力に満ちており、土橋圭介プロデューサーは「渡辺監督は岡山の妖怪すねこすりに着想を得て脚本を執筆したが、宇山洞の景色がなければこの映画は生まれなかっただろう」と説明する。

2019年には吉田照幸監督が手がけたテレビ映画「八つ墓村」に登場。吉岡秀隆さんが金田一耕助を演じ、新見市のほか倉敷、瀬戸内、井原市、矢掛町でもロケが行われ、NHK・BSプレミアムで放送された。

市教委によると、宇山洞は毎年300人以上が入洞する本格的なケイビング向け洞窟として知られる。24年からはガイド付きツアーが市のふるさと納税の返礼品にもなっていることから、市教委生涯学習課は「入洞届を提出し、安全を確保した上で、現地でロケ地の雰囲気を感じてみては」としている。

問い合わせは同課(0867-72-6108)。脛擦りの森はMOVIX倉敷などで上映する。

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