プロ野球・阪神タイガースなどで投手として活躍した下柳剛さんと巡る、姫路の酒蔵探訪。今回訪れたのは、世界遺産・姫路城から車を北東へ走らせること約20分。播磨のシンボルを社名に冠する「名城酒造」です。
160年以上にわたり酒造りを続ける同社は、1966年に姫路市内の7つの蔵が一つとなって誕生。従業員約30人を抱え、播磨地域で最大級の清酒生産量を誇る巨大な酒蔵です。そこには、伝統と革新が融合したダイナミックな酒造りの現場が広がっていました!
酒蔵のイメージが一変!? 季節に合わせたお酒を届ける「四季醸造」の秘密
今回、案内役を務めてくださるのは今井史郎常務。さっそく、酒造りの現場を見学させていただくことに。「酒蔵」と聞くと昔ながらの木造建築を思い浮かべますが、名城酒造の現場は食品工場のように大型の機械が整然と並びます。近代的な雰囲気に、「思っていた感じと違う!」と驚く下柳さん。空調設備も整えられており、季節を問わず1年中お酒を生産できる「四季醸造」の体制を整えています。「四季醸造の強みは、季節に合ったお酒を提供できること」と今井常務。例えば、冷酒で楽しむお酒は鮮度が高い方がおいしいので、しぼってすぐに出荷。一方、燗酒は時間をかけて熟成した方が、口当たりが良くなるので、蔵でひと夏寝かせてから出荷しているそうです。
「マニュアル通りにはいかない」米洗いの細やかなこだわりと酒造りの心臓部
酒造りの第一歩は、米から。まずは、仕入れた米を洗い、水に浸す(浸漬)機械を見せてもらいました。「米の質は、同じ品種でも時期や産地によって微妙に異なります。だから一度少量を試してから、洗う時間や浸漬時間を細かく調整しています」と語る松田陽介課長の言葉に、下柳さんも「すっごいこだわりやな。機械に入れたら終わりではないんや」と驚きの表情を浮かべます。
続いて2階へ上がると、ドーンと鎮座する巨大な蒸米機が登場。ここで100〜110度で米を蒸し上げた後、約1時間かけて急冷します。ここで蒸された米が、麹やお酒の元となる『酒母』へと生まれ変わっていくわけです。「この蒸米機は、酒造りを始めるための心臓部みたいな大事な機械ってことですね」と下柳さんも納得の様子。
「かなり力がいりますね…!」高さ4メートルのタンクで額に汗する櫂入れ体験
最後は、酒を仕込む部屋に足を踏み入れます。部屋の中は広々として、床には取っ手の付いた金属製の丸いふたが並ぶだけ。しかし、そのふたを開けると、そこには高さ約4メートルのタンクがお目見えします。 タンクの高さと同じくらいの長い櫂棒を使って、1日に50回もかき混ぜる作業があるそうで、下柳さんも空のタンクを使って特別に体験。「うわっ、かなり力がいりますね……!」と額に汗をにじませます。中身が入っているとさらに重くなるというから驚きです。ここで約1ヶ月間、じっくりと発酵が進められます。
蔵限定の「隠し酒」に舌鼓!名将・黒田官兵衛がつなぐ不思議な縁
見学の後は、お待ちかねの試飲タイム。今回は、普段は酒蔵でしか購入できない「隠し酒」の無濾過生原酒(大吟醸酒)をいただきます。
グラスを傾けた下柳さんは「優しい、甘い匂いがする」とニッコリ。一口含んで、「うん! まるくしすぎない、日本酒らしさのあるしっかりした味。これは刺身やな! 絶対に刺身に合う!」と大絶賛。これには今井常務も「ずばりそうです!」と嬉しそうに頷いていました。
また、名城酒造の代表銘柄「官兵衛」もお味見。姫路市出身の黒田官兵衛は福岡の礎を築いたことでも有名です。同じく福岡ダイエーホークスでプロ野球人生をスタートさせた下柳さん。「『官兵衛』かぁ、今日は不思議な縁を感じるなぁ」。姫路の地酒と熱気、そして温かい人柄に触れ、感慨に浸る体験となりました。
名城酒造の日本酒は姫路市のふるさと納税でも入手できます。蔵人の晩酌セット[官兵衛にごり酒・兵庫男山・官兵衛しぼりたて]。詳しくは楽天ふるさと納税・姫路市商品ページをご参照ください。
https://www.rakuten.co.jp/f282014-himeji/contents/himeji_sake/
◎紹介した酒蔵
社名:名城酒造株式会社
創業:1864年(元治元年)
住所:〒679-2123 兵庫県姫路市豊富町豊富2222-5
営業時間:8:30~17:00
定休日:土曜日・日曜日・祝日
電話:079-264-0181
主要銘柄:官兵衛
HP:http://meijoshuzou.co.jp/