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新潟独特の鮭の切り方、“もち切り”とは? 「全国共通だと思ってた」「焼き漬けはこれでないと」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「これが新潟と東北の一部でしか見られない切り方…
 もち切り!通称『新潟切り』だ!」

新潟市内最大級の鮮魚専門店である「万代島鮮魚センター」のX(旧Twitter)アカウント(@sakanabandai)が、魚にまつわる現地特有の文化を紹介。

それは、魚の切り方に関する話題です。

通常、スーパーなどで売られている魚の切り身は、魚の頭から尾に向かって何枚かにカットするのが一般的ですね。しかし、ここ新潟や東北の一部の地域では、四角い形状に切るのが通例とのこと。それは、“もち切り”と呼ばれているそうです。

もち切りと呼ばれているのは、魚がまるで切りもちのような形をしているため。まさに角餅の形によく似ています。

Xの投稿では、実際にもち切りにて販売されているトラウトサーモンの切り身の写真も公開。確かに、他の地域ではなかなか見られない特有の切り方です。ポストのリプ欄には、たくさんの反響がありました。

「確かに。九州では見たことがない」
「だから他県で見ないんだ……」
「先日買いました」
「この切り方、食べやすいですよね」
「全国共通かと思ってた」

地元やそれ以外の方々をまじえ、多くのコメントが寄せられています。

なお、投稿ではこの切り方について、「通称『新潟切り』だ!」と紹介されていますが、「秋田では『秋田切り』と呼ばれてました」という声も。呼び方にも地域性があるようですね。

もち切りが行われる理由とは――利点もいっぱい!

切りもちのような形状から、“もち切り”と呼ばれる地域特有の魚の切り方。

なぜ、新潟ではこのもち切りが行われているのでしょう。どのような利点があるのでしょうか。

万代島鮮魚センターSNS担当、中の人こと「バンちゃん」さんに詳しくお話をうかがいました。

――新潟でもち切りがおなじみになった理由や、その利点について教えてください。

バンちゃんさん:この切り方が定着した明確な由来は分かりませんが、一般的には、厚みと大きさを一定にすることで火の通りや味の染み込みが均一になり、焼き魚や新潟の郷土料理である“焼き漬け”などの調理に向いていることが、理由の一つと言われています。

一般的な切り身とは異なる方向から切り分けるため、食べるときに身のほぐれ方や食感の違いを感じていただけるかと思います。四角く切ることで見た目にもボリューム感があり、切り身として並べた際にきれいに見えることも特徴です。

――新潟では、魚の切り身はすべてもち切りで売られているのですか?

バンちゃんさん:魚の種類や調理方法によっては一般的な切り方で販売することもあり、すべての魚をもち切りにしているわけではありません。万代島鮮魚センターでは、鮭については一般的な切り身に加え、「もち切り」もご用意しており、お客様の好みや用途に合わせてお選びいただいています。

――投稿のリプ欄には、「はじめて見た」という声がある一方、「当たり前だと思っていた」という地元の人のコメントもありました。

バンちゃんさん:私自身もこの切り方で育ったため、ごく当たり前のものだと思っていました。しかし、SNSで紹介したところ「初めて見た」「地域によって切り方が違うとは知らなかった」という県外の方から多くの反響をいただき、改めて新潟ならではの食文化だったことを実感しました。 

新潟の郷土料理“焼き漬け”に、もち切りが合う!

新潟には“焼き漬け”という郷土料理があります。鮭などの魚を焼き、醤油や酒などで作ったタレに浸け込んで作る料理ですが、それにももち切りが適しているといいます。

「もち切りは、見た目だけではなく、身のほぐれ方や食感の違いも楽しめるため、焼き漬けとの相性も良いのが特徴です」(バンちゃんさん)

実際に、Xのリプ欄にも、「(もち切りは)焼き漬けに最適なんですよね」、「鮭の焼き漬けはこの切り方じゃないと」といった声が寄せられていました。

なお、万代島鮮魚センターの運営会社・新潟中央水産市場株式会社の自社ブランド「魚や片桐寅吉」でも焼き漬けに力を入れており、もち切りの切り身が9切れ入った鮭の焼き漬けは、同店一番の人気商品だといいます。

「今回の投稿をきっかけに、“もち切り”と新潟の食文化である“焼き漬け”、両方を知っていただければ嬉しく思います」(バンちゃんさん)

もち切りと焼き漬けについては、同センターのYouTube Channelでも動画で紹介されています。

  ◇  ◇

「今回話題となった『もち切り』をはじめ、新潟では当たり前と思われていることでも、県外の方には新しい発見となる食文化がたくさんあります」と語るバンちゃんさん。そんな新潟ならではの魅力を、SNSでも積極的に発信しています。

「万代島鮮魚センターの売り場では旬の鮮魚はもちろん、自社ブランド『魚や片桐寅吉』の焼き漬けなど、新潟ならではの商品もご用意しております。これからも『魚のおいしさ』と『新潟の食文化』の魅力を全国の皆様へお届けしていきたいと思います。新潟へお越しの際はぜひ万代島鮮魚センターへお立ち寄りください」とのことでした。

■万代島鮮魚センターの公式X(旧Twitter)アカウントはこちら
 →https://x.com/sakanabandai

■万代島鮮魚センターのホームページはこちら
 →https://www.sakana-bandai.com/

■万代島鮮魚センターのYouTube Channelはこちら
 → https://www.youtube.com/@sakanabandai

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