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「もうバレエやめる?」レッスンに集中できない4歳娘に母がつい口にした一言 返事は「やめる」 でも本音は…“口出し”やめた後に起きた変化

山岡 もと子 山岡 もと子

「明日はバレエある?」。そう聞いてくる4歳の娘に「あるよ」と答えると、「やったー!」。かわいいレオタードでプリンセス気分――毎週レッスンを楽しみにしていたはずの娘が、ある日のレッスン後、母親が思わず「もうバレエやめる?」と聞くと、返ってきたのは「やめる」のひと言でした。

そんな娘さんとのやり取りを投稿したのは、4歳と1歳の子どもを育てる「ひま」さん(@hima303)。投稿にはさまざまな意見が寄せられました。それも受け止めて1カ月あまり、親子の関わり方は大きく変わったといいます。

バレエを始めたきっかけは、街で見かけた教室の看板。体験レッスンを回り、一番本人に合いそうな教室へ。異年齢合同のレッスンで、年上のお姉さんに甘えながら楽しんでいたそうです。

始めて3カ月。慣れてくると、レッスン中にふざけたり私語をしたりする場面も。レッスンが終わってから注意点をまとめて伝えると、娘さんの顔が曇りすねて黙ってしまいます。その後に「公園に行きたい」と言われ、「子どもらしく公園遊びが楽しいよね」という思いといら立ちが入り混じり、つい口にしたのが「もうバレエやめる?」のひと言でした。 

帰宅後、娘さんに「どうしてやめようと思ったの?」と聞くと、返ってきた答えは「難しいから」。「そうかそうか」と気持ちを受け止めてから、「じゃあママの気持ちも言うね」と伝えます。難しくても自分なりに続けてみることの大切さ、そして「ママが今日少し怒ったのは、できないことじゃなくて、途中でおふざけして頑張ってないことだよ」。そのうえで「やめるか、続けるかは、少しあとでまた話そうね」と、結論を急がせませんでした。

それから数時間後。寝る前のおしゃべりで、娘さんのほうから「本当はバレエ続けたい。お姉さんたちと遊びたい」と話してきたそうです。「やめてもいいし、続けてもいいよ」と返したものの、「私が言わせてしまったかなぁ」という迷いも残りました。

「楽しかった?良かったね!」だけでいい

投稿には「『ほんとうにやめていいの?』は『やめるなんて言わねえよな?』よ」と、問いかけが選択肢になっていないと指摘する声が寄せられました。「やめる?」と聞きながら「やめてもいいし、続けてもいい」と伝えるのは、ダブルバインド(互いに矛盾する2つのメッセージを同時に受け、受け手が混乱する状態)だ、続けるかどうかを自分で考えられるのは小学生くらいから、といった指摘も。

一方、「上の子だから、全てが初めてで正解がないと言われる育児の中で、我が子にとっての正解を見つけたいと奮闘されてると思うな」と寄り添う声も届きました。

「ひま」さんが特に「ありがたかった」と話すのは、幼児教室の講師経験者からの助言です。親が黙るべきか、家庭でも指導すべきかは「まず教室の方針を知ること」、そして「ぐずったり真面目にできない子どもの親と思われるのが嫌な自分」を認めることも大切だ――。これをきっかけに、教室の先生に方針を尋ね、任せることにしました。

もう一つは、長年バレエを教えてきたという人からの言葉です。レッスン中の子どもの振る舞いについて親が口を出すのは、幼児から中高生までやめてほしい。教師から指示がなければ「楽しかった?良かったね!」だけにしておくのが上達の道――。 

「ひま」さんは何も口を出さず、「家で練習しよう」とも言わないようにしました。すると不思議と、娘さんのほうから柔軟のような動きなど、レッスンで教わったことを家で思い出してやるようになったそうです。

バレエは現在も継続中。「私はあまり熱心には見ないようになりました(笑)」。夫が様子を聞くと、娘さんは「全部楽しい、習い事も、先生も、そこのお友達も大好き!」と話しているそうです。

自分の言い方も見直しました。「もう知らない、勝手にしなさい!」と投げ出すのではなく、「もうママ、これ以上言いたくないよー。やめて(やって)ね」と、してほしいことを具体的に伝えるようにしています。 

一番の学びは「プロである先生と子どもの関係に任せていいんだ」ということ。「同じように子どもの習い事で悩んでいる方には、勝手に注意や指導をするのではなく、まず先生にお任せする、相談する、というのをおすすめします」と話します。

「この叱り方をしたら、子どもはどう受け止めるかと考えるくせをつけられるように修行中です」。習い事との距離感に悩む保護者にとって、ヒントになりそうです。

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