最近、新幹線の自由席が満席になり、自由席特急券を持っている乗客が普通車指定席、グリーン車になだれ込むシーンがSNSで散見されます。指定席特急券やグリーン券を持っていなくても、指定席車やグリーン車には入れるのでしょうか。お盆などのハイシーズンでの注意点はあるのでしょうか。
普通車指定席とグリーン車で扱いが異なる
普通車自由席が満席で、自由席車のデッキも混雑している場合、自由席の乗客が普通車指定席に立ち入っても良いのでしょうか。これは車掌の誘導があれば「可能」です。
そもそも、新幹線や特急列車の普通車指定席を利用するためのきっぷ「指定席特急券」は、あくまでも座席を確保するための切符です。わかりやすく書くなら、席を確保するための手数料です。座席の確保以外は基本的に自由席特急券と扱いは変わりません。そのため、ルール上は指定席特急券を持っていなくても、普通車指定席には入れます。ただし、実際のところは、自由席の乗客が指定席車に入るのは、過度な混雑といった緊急時を除き、ダメといった感じです。もちろん、指定席への着席は厳禁です。
一方、グリーン券を持っていない乗客は、グリーン車には入れません。座席間の通路に立つことも不可能です。
グリーン車への乗車に必要な切符「グリーン券」の正式名称は「特別車両券」といいます。指定席特急券や座席指定券とは別枠で、設備使用料もしくは入場料に似ています。「グリーン車」という特別空間に入ること自体に入場料(グリーン券)が必要となり、「入場料を払わないと入れない」という理屈です。
通路に乗客がいない状態でリラックスしたい場合はグリーン車・グランクラスの利用をおすすめします。
全車指定席の「のぞみ」に指定券なしでも乗れるのか
近年、オンシーズンになると、東海道新幹線「のぞみ」が全車指定車になります。この場合、指定席特急券を持っていなくても、自由席特急券があれば「のぞみ」に乗れます。ただし、着席することはできず、デッキや通路に立ちます。
JR東日本では東北新幹線「はやぶさ」をはじめとした全車座席指定の新幹線列車の場合、指定席が満席の時に限り、立席特急券を発売することがあります。乗車はできますが、着席はできません。
また、「踊り子」「湘南」「あずさ」などの全車指定席の在来線特急列車では座席未指定券を発売しています。座席未指定券は立席特急券とは異なり、空席があれば座れる切符です。
ここまで書きましたが、やはりオンシーズンに新幹線に乗車する際は、早めに指定席券を購入することをおすすめします。また、東海道新幹線の場合、オンシーズンであっても、「ひかり」「こだま」には自由席車があります。