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京阪の「卵型車両」引退 昭和・平成・令和を駆けた3形式…あの独特の構造は京都のランドマークと同じ

新田 浩之 新田 浩之

京阪電気鉄道は8月22日にダイヤ変更を行いましたが、前日の21日をもって2200系、2400系、2600系が引退しました。これら3形式は卵型の車体を持つことから、「卵型車両」と呼ばれて親しまれてきました。実は卵型車両と京都タワーは同じ構造だというのです。どういう意味なのでしょうか。

優等列車から普通列車まで幅広く担当

まずは、2200系、2400系、2600系のプロフィールから見ていきます。2200系は1964年に登場しました。2200系の元になった車両は高加速・高減速で名を馳せた2000系です。2000系は全車両がモータ車でしたが、2200系はモータなしの車両も入り、経済性を考慮した設計になりました。

2400系は関西の鉄道会社では初となる通勤型冷房車として、1969年に登場しました。ただし、車体は2200系に準じています。高さのある分散式の冷房装置が目立っていました。

2600系は1978年に登場しましたが、2000系を元にした車両と完全新造の車両の2タイプが存在しました。京阪は1983年に架線電圧を600ボルトから1500ボルトにしましたが、2000系は昇圧に対応した設計ではありませんでした。そのため、2000系の昇圧対応版として2600系が登場した次第です。

3形式とも、優等列車から普通列車まで幅広く担当し、昭和・平成・令和の3世代にわたって京阪を支えました。3形式の引退により、昭和の京阪を象徴する卵型車両は消滅しました。一方、種別・行先表示器を前面下部に設置した昭和の京阪顔はかろうじて1000系で見られます。

卵型車両とモノコック構造

2200系、2400系、2600系が持つ卵型の鋼鉄車体はモノコック構造に基づいたものです。モノコック構造とは骨組みと外側の板を一体化させ、卵型の外殻全体で支える車体構造を指します。メリットは強度を保ちながら、大幅な軽量化が実現できることです。

モノコック構造の一例として、関東私鉄ですと小田急の初代ロマンスカー3000形が挙げられます。また、関西にある有名建築物では、JR京都駅北側にある京都タワーもモノコック構造です。京都タワーは12ミリ~22ミリの鋼板を円筒型に繋ぎ合わせたつくりになっています。

ちなみに、現在の鉄道車両はダブルスキン構造が主流です。ダブルスキン構造は2枚の外板の間に補強材を入れたものであり、イメージとしては段ボールの断面に近いです。一般的に、ダブルスキン構造は車両形状の自由度が高いのが特徴です。

卵型車両の引退は京阪の一つの時代が終わったことを意味します。

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