土地にまつわるトラブルのエピソードがSNS上で大きな注目を集めている。
「隣家が自分の土地を駐車スペースにしたいのだけど、間口が狭く車の出入りが無理なので、隣家の土地と接するうちの敷地の隅を切ったら車が入れるので使わせてほしいと言うこと。これに関して隣家が自分たちの利益ばかり主張するからもめたわけ」
とその経緯を紹介したのはデンスケさん(@densuke640)。
隣家の土地は道路に対する間口が極端に狭い、いわゆる旗竿地(はたざおち)。そのままでは車を出し入れできないのでデンスケさんの土地を拝借したいというのだが、はたして。
デンスケさんに話を聞いた。
ーーお隣はどんな方たちなのでしょうか?
デンスケ:60代後半から70代前半の夫妻と長男だと思います。今回私に話をしてきたのは世帯主の男性です。
ーーどんな経緯があったのでしょうか?
デンスケ:隣の土地には隣家の住宅とは別に数十年間空き家の建物が建っていました。その建物は昨年、更地になったのですが「自家の駐車スペースにしたい。うちの敷地境にはフェンスが張ってあって車が曲がれないので隅を切って頂けるか」と私に話がありました。フェンスは隣家が負担して立て直すということでした。
近所のこととは言え土地のことなので司法書士に相談したところ「契約書を取り交わして登記をした方がいい。口約束だともめる」ということだったので「測量をして登記をするなら、隅を車の通行に供するのは構わない」と回答したところ「測量や登記をするとフェンス代に加えて更に多額の費用がかかるので、地役権の話はなかったことにしてもらいたい」とのことでした。
ーー一度、向こうから白紙にした話だったんですね。
デンスケ:はい。なのに今年2月頃になって先方から再度「登記をしないで口約束で土地を使わせて頂けないか」と話があったんです。私は登記をしなければ話し合いには応じない旨を伝えたところ「確定申告が終わって予算が余った。登記をするので土地を使わせてほしい」と回答がありました。
登記をするのなら地役権は設定させてあげるけど、これまでの経緯があり、ほかにも態度が悪かったこともあり、私は先方に不信感を持っていました。
私の土地の一部を隅切りしてほしいのは先方の都合。なのに菓子折りひとつ持ってこない上に、費用がかさむのが困るから登記をしたくない、口約束で貸してほしいというのは、あまり身勝手すぎるのではと。
ーー結局どう判断されたのでしょうか?
デンスケ:工事や登記、契約権解消時の原状回復に関する費用を先方が負担することを条件に、地役権設定の契約を締結しました。司法書士先生が契約書にきちんと記入してくださったし、結果的にはお互いにいい契約になり良かったと思います。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
デンスケ:万バズしていないのに、万バズした以上のアクセス数がありました。なぜこんなに見られたのか投稿した私自身全く分かりません。
ただ、地役権で困っている人からのレスも多数ありましたので、身近な問題だから関心があり、アクセス数が増えたのかなと思っています。
◇ ◇
SNSユーザーたちから
「いいわけない。駐車場として1台分の料金請求とかならまだ分かりますが。」
「うちは隣家の立場で、同じように車を入れるために隣家の畑の隅とそれに続く幅10cm長さ3mくらいの土地を借地しています。口約束ですが年30000円払ってます」
「旗竿地はこれがつらそうなのだ」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
“手打ち”が済み、今はもう悪感情はないというデンスケさんだが、土地やその境界に関する問題は個人の権利に関わる問題。このエピソードを参考に、なにか土地に関する交渉をする際はくれぐれも失礼のないようにしたいものだ。
【デンスケさん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/densuke640