「川遊びに行ったら、水遊びもそこそこに…『ここは石研究所でーす』と、なぜか石集め・石割りを始めた娘」
そんな言葉から始まる「えっこっこ@幼児教室」(@Hanana_edu)さんのX投稿が注目を集めています。
川へ遊びに行ったのに、8歳になる娘さんは水遊びはそっちのけで石集めや石割りに夢中。1時間後、娘さんは川で水晶を探し当てました。
早速その足で博物館へ向かい、学芸員に石を見せて話を聞いたそうです。帰宅後は見つけた石を標本にし、参考文献を読みながらページに付せんを貼って、自由研究のプランを立てていったといいます。
投稿には「素晴らしい体験」「見習いたい」「素敵な子育て」など、娘さんの行動力と、それを見守る親の姿勢に共感する数多くの声。えっこっこさんに、娘さんが石を好きになったきっかけや、子どもの「好き」を伸ばすために意識していることを聞きました。
川遊びがきっかけで石好きに
娘さんが石を好きになったのは4歳の頃。川遊びに出かけた際に、石を集め始めたのがきっかけだといいます。最初は丸い石や白い石を見つけて喜んでいるだけでしたが、石の図鑑を見たり博物館の鉱物標本コーナーに出かけたりするうちに、興味の幅が広がっていきました。
「分かりやすいのは美しさですよね。ダイヤモンドやサファイアなど、宝石はやはり魅力的なようです」と語るえっこっこさん。ちなみに娘さんが一番好きな石はアメシスト(紫水晶)で、お小遣いを貯めて鉱物カフェで原石を買ったこともあるそうです。
ひかれているのは宝石だけではありません。温泉で石造りの湯船をじっと見つめた娘さんに「ママ、これは花崗岩だよね?」と聞かれたときは、「本当に石が好きなんだな」と感じたそうです。
「これは紛れもなく水晶ですね」学芸員のお墨付き
博物館で学芸員に石を見せると、返ってきたのは「これは紛れもなく水晶ですね」という言葉。娘さんは本当にうれしそうだったといいます。さらに「大きな水晶が見つかる場所は太い石英脈(せきえいみゃく)と関係していることが多い」と教わりました。石英脈とは、岩石の割れ目を石英が埋めてできた脈状の部分のことです。
一緒に見つけた金色に光る鉱物は、黄鉄鉱(おうてっこう)の結晶であることも分かりました。
帰宅後、娘さんは最初に買った図鑑を読み返して、自由研究をどのようにまとめるか、自分の見つけた石のオリジナル図鑑作りの方法など、参考になるページに付せんを貼っていったといいます。
同じ二酸化ケイ素(水晶の主成分)からできていても、結晶の育ち方によって見た目が変わる——そこに関心を持った娘さんは、自由研究で塩や砂糖など身近なものを使った結晶づくりに挑戦する予定だそうです。
子どもの「好き」をどう見守る?
えっこっこさんは、娘さんが興味を持ったことを広げられるようサポートしているといいます。図書館で関連する本を借りたり、鉱物標本がある博物館を調べて伝えたり。「読みたい!」「行きたい!」「やりたい!」という反応を一番大切にしているそうです。
そのうえで意識しているのは、親の熱量が子どもの興味を上回らないようにすることだと話してくれました。
「ハンドルを親が握りすぎると、子ども自身の『やってみたい』という気持ちが弱くなってしまうことがあります」
実は4年前、えっこっこさん自身は、娘さんが石を持ち帰りたがるのを「やめてほしい」と思っていたそうです。しかし図鑑を読み、「石は地学という学問の入り口なのだ」と初めて知ったといいます。
「もし私の価値観だけで『やめて』と言っていたら、娘の好奇心を広げる機会を失っていたかもしれません」。大人には理解しづらい興味であっても、まずは否定せず、一緒に楽しんでみてほしいと語ります。
投稿はこう結ばれていました。
「主体性と責任は、親が奪っちゃいけない」
※今回石を採取した場所は、国立公園・国定公園・天然記念物の指定区域外で、立入禁止区域や採取が禁止されている場所ではありません。