スーパーで「やさいパンが売っていない」と話す見知らぬ母親に、思わず声をかけました。すると返ってきたのは「・・・先生ですか?」という言葉。よく見ると、かつて受け持っていた教え子でした。この偶然の再会がXで話題になっています。
投稿したのは、高校で教員をしているみどりさん(@miri94786071298)。生後4カ月のお子さんを抱っこして買い物をしていたとき、同じように赤ちゃんを抱いた夫婦が目に入りました。「同級生になる子だ、かわいいなぁって見ていました」と振り返ります。
そのとき、母親の「ここにもやさいパン売ってないわ」という声が聞こえてきました。「やさいパン」は、野菜の粉末を練りこんだ小さなパンです。
みどりさんは以前、子ども用品店の西松屋でやさいパンを買ったことがありました。そこで「西松屋に売ってますよ」と声をかけると、母親から思いがけない言葉が返ってきます。
「・・・先生ですか?」
「正直固まってしまいました。知らない方だと思って声をかけたので、私本当に抜けてるなぁって恥ずかしくなりましたね」
「受け持ったのは10年以上前になるはず」とみどりさん。実は、みどりさんが話しかける前から、母親は「先生に似ている」と思っていたといいます。そこへ突然、その本人から声をかけられたことに。子どもが同級生になると分かり、話が盛り上がったとのことです。
「今教えなきゃ!」と焦った理由
なぜ、みどりさんは知らない相手にまで話しかけたのでしょうか。理由はやさいパンの形にありました。赤ちゃんの手にそっくりなのです。わが子の手と並べて写真を撮りたくて、買ったことがあったといいます。
「子どもの成長はあっという間ですし、どんどん動くようになったら写真を撮るチャンスがなくなるんじゃないかと思って、今教えなきゃ!って焦って声をかけちゃいました」
夫のもとへ走って「もう決めた!」
教え子と話し込んだあと、みどりさんは夫のもとへ走りました。「すごい偶然だったのと、恥ずかしさでとにかく主人に聞いてもらおうと思いました」
みどりさんは勢いよく「もう決めた!これからは知らない人に話しかけない!」と宣言しました。
夫が返したのは「それ普通!!」の一言。声の大きさに反して、宣言の中身はごく当たり前のことでした。2人で笑い、興奮が落ち着いたといいます。
今住んでいる地域では、知らない人から話しかけられることがほとんどないそうです。自分から話しかけると驚かれることも多く、夫の言葉に「やっぱりそうだよね」と感じたと話します。
この投稿は271万回以上表示され、「展開がドラマすぎる」「ナチュラルに話しかけたらまさかの元教え子って…運命かよってレベル」と、偶然の巡り合わせに驚く声が並びました。みどりさんのもとには「先生らしい優しさで素敵」「教え子さんもきっとうれしかったと思う」といった声が届いています。
「私もやるわこれ」「関西では普通にありますよ、逆に助かるのでありがたい」という声も寄せられ、「仲間がたくさんいる」と感じたみどりさん。
「軽い気持ちで投稿しただけだったので、こんなにたくさんの方に見ていただけるとは思いませんでした」といいます。10代の頃から知らない相手にも話しかけるタイプで、一緒にいる友人に驚かれることもあったそうです。それだけに、寄せられた言葉がうれしかったと話します。
何気なくかけた一言が、時を越えた再会を連れてきたようです。