旧1000円札を交換しようと銀行へ行くと……窓口で想定外のことを伝えられた上野ちゃんさん(@GFzhZFYUQJf1uuc)が、旧札の「手数料」にまつわるエピソードをXに投稿し、話題です。
ある日、上野ちゃんさんが部屋の整理をしていると、伊藤博文の1000円札を発見。出かけたついでに銀行に寄り、窓口で「交換したい」と伝えると、なんと交換手数料に990円かかると言われたのです。
「手元に残るの10円。去年くらいに『旧券取扱手数料』というのが新設されていたらしい。記念硬貨も該当するらしいので覚えておきたいね」と綴った上野ちゃんさんにお話を聞きました。
わずか10円という事実が面白くて
――この紙幣がお手元にきた経緯を覚えていますか?
だいぶ前に親戚からもらって、珍しいからとっておいたものだと思います。小物とか文具などを入れている引き出しにしまい込んでいたのを少し前に発見して、このままだと使いにくそうだから何かの折に銀行に行った時に交換しようと思ってとってありました。
――なぜ交換しようと?
日頃買い物するスーパーなどはセルフレジが主流でこういう古いお金は入らないと思いますし、店員さんが操作するレジでも、お金を入れるところは自動で計算するレジも増えています。
かと言って小規模店でこのお札を出して「これって使えますか?(断られるかも)」と恐る恐る確認するのも恥ずかしいやら煩わしいやらという気もしたので、銀行で交換して堂々と使える状態にしたいなと思ったからです。
――どちらの銀行に?
みずほ銀行です。係の方から「最近こういうのには手数料がかかっちゃうんです。このお札ですととても古く、手数料無料では取り扱いできないもので990円かかります」といった簡単な内容だけ聞きました。
――その時の率直なお気持ちは?
面白かったです。全く想像してなかったことで、1000円のお札に対して偶然にもほぼ同額の990円の手数料がかかって、わずか10円しか受け取れないという事実が面白くて笑ってしまいました。
そして、銀行を出た後に、「全然知らなかったな!」と思い、「旧券取扱手数料」について詳しく知りたくて銀行のウェブサイトを見て確認しました。
――今回の投稿に大きな反響があり、さまざまな提案がなされていましたが、今後こちらの紙幣はどのように?
多くの方が、日本銀行やゆうちょ銀行で無料で取り扱いができると教えてくださったので、そのどちらかに行こうと思っています。せっかく新しく知ったことなので、一生の間に何度も行くことがないであろう日本銀行に行ってみたいなという気はしています。平日の9時~15時の間に時間を作っていくのはなかなかの難易度ではありますが。
みなさん、私と同じようにびっくりしてらして嬉しかったのと、結構昔のお札にまつわる思い出や懐かしいといったコメントを拝見して和みました。
◇ ◇
この投稿に、
「マジですか?ウチにも居るんですけど手数料高っ」
「知らなかったです。情報ありがとうございます。銀行によって違うみたいなので、もし同じ状況になったら色々調べてみようと思います」
「普通に使うのがいいのでは」
「数ヶ月前信用金庫なら古札入金で手数料無料でした。手持ち銀行調べてみましょう」
「郵便局の窓口で熊本の義援金として振り込めば手数料かからずまるっと活用できます!旧札でも大丈夫らしいです」
「某スーパーではもう受け取りできませんになってました。セルフレジにも入らないので。使うなら早めに何処か使えるお店で使うのが吉。かも」
「私はデパートで一応了解を得て使いました」
など、旧札の取扱いについて様々な見地や体験談が寄せられています。
いつから増えた? 旧券・旧貨の手数料
「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料の新設」について日本の主要銀行では、「三菱UFJ銀行」が2025年4月28日から導入しており、100枚まで770円(以降、100枚ごとに770 円加算)。「みずほ銀行」では、2025年7月1日から100枚まで990円(100枚ごとに990円加算)。「三井住友銀行」は2025年10月1日から100枚まで990円、101枚以上1980円〜(100枚ごとに990円加算)。
いずれも、事務負担を考慮して、手数料を新設したと明記されており、銀行によって金額が異なることもわかります。
ほかにも、2025年9月1日から「のとしん」、12月1日から「長岡信用金庫」、2026年4月1日から「蒲郡信用金庫」、7月1日から「朝日信用金庫」「城北信用金庫」、8月3日から「新発田信用金庫」、10月1日から「遠州信用金庫」「浜松いわた信用金庫」「横浜信用金庫」にて(一部対象外もあり、取扱手数料の対象となる紙幣・貨幣については各サイトにて確認を)と、徐々に増えています。
1〜10枚であれば無料の金融機関もあり、枚数区分や金額等で手数料が異なってくる場合や、通帳・キャッシュカードの有無等で免除規定があるなど様々。手数料は入金などを行う紙幣や貨幣とは別に用意が必要のようです。
また旧札といっても取扱手数料対象外の場合があります。今回のみずほ銀行で紙幣の場合は、昭和59年(1984年)11月以降の10000円券(福澤諭吉)、昭和59年(1984年)11月以降の5000円券(樋口一葉、新渡戸稲造)、平成12年(2000年)7月以降の2000円券(守礼門)、昭和59年(1984年)11月以降の1000円券(野口英世、夏目漱石)は、現時点で手数料は必要ありません。
そうなれば、交換のための手数料がない金融機関を選びたいところ。現状、手数料が必要ない「ゆうちょ銀行」(東京都千代田区)広報部にも旧札や旧貨の扱いについてお話を聞きました。
旧紙幣の取り扱いにかかる料金は…
――2026年9月時点で旧紙幣に関するガイドラインはありますか?
現在発行されていないものの有効な銀行券と認められる旧紙幣については、窓口でのご入金や払込みなど各種お手続きにご利用いただけます。ただし、ATMでは受入可能な旧紙幣の範囲が窓口と異なり、一部ご利用いただけない種類がございます。
――取扱手数料はかかりますか?
2026年9月現在、旧紙幣の取り扱いにかかる料金は設けておりません。
――破損や汚れがある場合は?
社内規定にもとづき、破損や汚れの程度に応じて受入可否を判断し、受入れできない場合はご返却いたします。
――旧貨や記念硬貨も同様?
はい。有効と認められる旧貨については、窓口でのご入金や払込みなど各種お手続きにご利用いただけます。また、記念貨幣についても有効であるかを確認のうえ、窓口でのご入金や払込みなど各種お手続きにご利用いただけます。
――通常の硬貨同様、旧貨や記念硬貨を入金の場合も100枚までは無料?
窓口でのお預入れの場合は、記念貨幣等を含む硬貨枚数が100枚まで無料です。なお、硬貨算定後に、100枚を超える場合は、枚数に応じて料金をいただくことになりますが、お手続きを取りやめる場合や、金額を変更される場合にも料金をいただくほか、同時に複数件のお手続きをされる場合は、硬貨枚数を合算して料金を判定いたしますので、詳細は当行Webサイトをご確認ください。
――旧紙幣に関することや不明なことは窓口で相談しても?
ご相談内容によっては対応いたしかねる場合もございますが、お手元の現金の取り扱いについてご不明な点がございましたら、窓口までご相談ください。
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日本銀行でもホームページによると、法令等に定める基準に基づき、損傷したお金の引換えを行っており、流通に不便なお金(例えば、既に発行を停止している肖像が聖徳太子の一万円券や記念貨など)についても、引換えを行っているとのこと。
日本銀行の本店とすべての支店で受け付けていて、引換えを希望する場合は、ホームページや電話等での予約が必要。郵送による引換えは行っていないそうです。
旧紙幣は、現在流通していないものでも、額面通りの価値は変わらずある模様。引換えを希望する場合は、訪ねる金融機関で取り扱いに関する確認を。破損や汚れ、不明点がある場合は、窓口で相談してみましょう。
■上野ちゃんさんX https://x.com/GFzhZFYUQJf1uuc
■ゆうちょ銀行ホームページ https://www.jp-bank.japanpost.jp/
■日本銀行ホームページ「損傷したお金の引換え窓口」 https://www.boj.or.jp/about/services/bn/index.htm
※出典 国立印刷局ホームページ「お札に関するよくあるご質問」 https://www.npb.go.jp/product_service/intro/faq.html