走行コストはBEVであるサクラが優位
1.燃費性能
・N-BOX(JF5/6系)の評価は3.5
・サクラ(B6系)の評価は4.5
N-BOX(JF5/6系)の燃費(WLTCモード)は下記の通り。
【660cc直3DOHCエンジン】
・2WD:21.6km/L
・4WD:19.4km/L
【660cc直3DOHCターボエンジン】
・2WD:20.3km/L
・4WD:18.4km/L
サクラ(B6系)の電費、航続距離は下記の通り。
・航続距離(一充電走行距離WLTCモード):180km
・電費(一充電走行距離÷バッテリー容量):0km/kWh
N-BOXは、マイルドハイブリッドシステムなどを搭載しない純ガソリンエンジン車である。そのため、燃費性能はこのクラスとして平均的なレベルに収まっている。
一方、サクラの電費は9.0km/kWhだ。最新の軽BEVであるホンダN-ONE e:と比べると、やや低めの数値となっている。
そこで、N-BOX(FF)の燃費21.6km/Lと、サクラの電費9.0km/kWhを基に、100km走行あたりのエネルギーコストを比較した。ガソリン価格は170円/L、電気料金は東京電力の標準的な料金水準である36.40円/kWhとして試算している。
・N-BOX:約782円/100km
・サクラ:約404円/100km
※電気代は契約状況などにより変動。急速充電は含まない普通充電で試算。
上記の試算結果から、サクラの走行コストはN-BOXの約半分に抑えられることが分かる。ランニングコストという観点では、サクラが大きく優位に立つ。
ただし、BEVは充電環境の有無が重要なポイントとなる。近年はマンションなどの集合住宅でも普通充電設備を備えるケースが増えているものの、依然として戸建て住宅の方が導入しやすい環境にある。
そのため、サクラをはじめとするBEVは、自宅で普通充電ができる環境があるかどうかが、購入判断の大きなポイントになる。自宅充電が難しい場合は、BEVならではのメリットを十分に享受できないケースもあるため、事前に充電環境を確認しておきたい。
サクラはグレードにより大きな差あり。GグレードならN-BOXよりお買い得!
2.価格比較
・N-BOX(JF5/6系)の評価は4.0
・サクラ(B6系)の評価は4.5
※中古車相場は、2026年6月調べ
3代目N-BOX(JF5/6系)とサクラ(B6系)の上級グレードについて、新車価格と中古車相場を比較したのが以下の内容だ。
・N-BOXカスタム コーディネートスタイル(モノトーン)2WD:216万9200円(新車価格)
・日産サクラ Gグレード:約130万~170万円(2023年式中古車相場)
単純に価格だけで比較すると、3年落ち(2026年時点)の高年式サクラが大きく優位となる。サクラの新車価格と2023年式の中古車相場を比較すると、価格は新車時の44~58%程度まで下落している計算だ。
サクラは最新世代の軽BEVであり、基本性能や先進性は現在でも十分に高い。それだけに、この価格帯で購入できることを考えると、コストパフォーマンスの高い中古車といえるだろう。
装備面に目を向けると、両車とも上級グレードらしく充実した内容となっている。大きな違いのひとつが、ナビゲーション機能を含むディスプレイの扱いだ。
N-BOXは、ナビゲーションやディスプレイオーディオがオプション設定となる一方、サクラのGグレードは、9インチディスプレイとナビゲーションを標準装備している。そのため、購入後の追加費用という観点では、サクラが有利だ。
一方で、運転支援機能であるアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、N-BOXが全グレードで標準装備となる。対してサクラは上級グレードのGのみ標準装備となっており、グレードによって差がある。
そのため、サクラのGグレード以外を選ぶ場合は、運転支援装備の充実度でN-BOXに一歩譲る印象だ。
また、N-BOXはスーパーハイトワゴンならではの両側スライドドアを採用している。一方のサクラはハイトワゴンのため、一般的なヒンジ式ドアとなる。子どもの乗り降りや狭い駐車場での使い勝手を考えると、利便性の面ではN-BOXが優位といえる。
N-BOXの値引き、期待大!
3.購入時の値引き術
・N-BOX(JF5/6系)の評価は4.0
・サクラ(B6系)の評価は3.0
N-BOXは、軽自動車販売台数トップの座を維持するため、高い販売目標を抱えるモデルである。そのため、比較的値引き交渉がしやすい傾向があり、条件次第では20万円を超える値引きが提示されるケースもある。
N-BOXでより有利な条件を引き出すには、ライバル車との相見積もりが効果的だ。主な競合車種としては、日産ルークス、スズキ スペーシア、ダイハツ タントが挙げられる。
まずはこれらのライバル車を1~2車種ほど見積もりし、そのうえでN-BOXの商談に臨みたい。その際は、「比較検討中であること」と「条件次第ではN-BOXを購入する意思があること」を伝えるのがポイントだ。販売店側も競合車種との比較を意識するため、よりよい条件を提示してくれる可能性が高まる。
また、新車の値引き額だけでなく、下取り車の査定額にも注目したい。たとえ大きな値引きを獲得できたとしても、下取り価格が相場より低ければ、結果として支払総額で損をしてしまう可能性がある。
下取り価格が提示されたら、買取専門店でも査定を受けて比較するのがおすすめだ。最終的には、車両値引きと下取り価格を含めた総額で判断するとよいだろう。
一方、サクラを中古車で購入する場合、大幅な値引きはあまり期待できない。中古車販売は利益率が高くないケースが多く、価格設定も市場相場を反映したものとなっているためだ。
そのため、価格交渉よりも車両状態や保証内容、整備履歴などを重視して比較検討したい。もし相場より大幅に安い車両があれば、修復歴の有無や車両状態、保証内容などをしっかり確認しておくことが重要である。