若年層マーケティングにおいて、近年重要性が高まっている「ショート動画」。しかし、企業が配信するショート動画に対して、若年層はどのように感じているのでしょうか。株式会社LIH(福岡市中央区)が実施した「ショート動画の視聴実態」に関する意識調査から、ユーザーのリアルな本音が明らかになりました。
調査は、10〜20代の男女64人を対象として、2026年6月〜7月の期間にインターネットで実施されました。
はじめに、「企業・ブランドのショート動画が流れてきた際の行動」を尋ねたところ、「内容次第で見る」(53.1%)と「すぐスキップ・飛ばす」(46.9%)でほぼ半々となり、企業の動画コンテンツは、内容の良し悪しを判断される前段階、つまり「視聴してもらう入口」の段階で厳しく選別されている実態が浮き彫りとなりました。
また、「1日のショート動画視聴時間」に関しては、「1〜2時間」(32.8%)が最多となった一方、「30分〜1時間」や「2時間以上」(いずれも29.7%)とした人もそれぞれ約3割にのぼり、日常的にまとまった時間ショート動画を消費していることが分かります。
厳しい選別が行われる中で、視聴者が「思わず最後まで見てしまう」企業動画にはどのような特徴があるのでしょうか。
「最後まで見てしまう理由」のトップは、「面白い・笑える」(62.5%)でした。次いで「好きなアーティストや人物が出ている」(45.3%)、「役に立つ情報がある」(39.1%)が続き、ただ有益な情報を提供するだけでなく、エンターテインメント性の高さや、出演者・リアルな舞台裏など「親しみやすさ」を演出することが、視聴維持の大きなカギであることがうかがえました。
広告としてのハードルは高い一方で、視聴が実際の行動に及ぼす影響力は決して小さくありません。
「ショート動画がきっかけで商品・サービスを実際に購入・利用したことがある」とした人は35.9%と、3人に1人以上にのぼりました。
シビアに選別される一方で、視聴者の心をつかむコンテンツを配信できれば、ショート動画は強力な購買導線として十分に機能することが分かりました。
企業がショート動画を活用する際は、単に宣伝情報を詰め込むのではなく、最初の数秒で引き込む「工夫」と「エンタメ性」を取り入れた企画づくりが重要となりそうです。