スーパーで試食を勧められたものの、興味がないものは断った経験が誰でも1度はあるでしょう。そんな何気ない試食販売を、まるでイベント会場のような盛り上がりへ変える様子を描いた作品『スーパーのバナナ売り場をイベント会場にしちゃった話。』(作:野々さん)が、Instagramで注目を集めています。
それは作者が、単発の試食販売アルバイトをした日の出来事です。担当することになったのは、スーパーのバナナ売り場でした。バナナの試食なんて食べてもらえるのかと不安を抱えながら、お客さんに声をかけていきます。すると案の定「毎朝食べてるんで」と断られてしまいます。しかし作者はここで引き下がらず、「ちなみにおねえさん、自分がもっちり派かさっぱり派か知ってます?」と問いかけ、2種類のバナナの食べ比べを提案しました。
このお客さんが立ち止まって試食をしてくれたことをきっかけに、作者は「今日は自分の好きなバナナを知って帰るチャンスですよ」と他の人にも声をかけながら、それぞれの味の違いを紹介します。続けて「2種類を食べ比べる機会なんてないから、今日からバナナを買う時困らない!」と伝えると、次第に興味を持つ人が増えていきました。
さらに試食した人たちに「もっちり派の人?」「さっぱり派の人?」と挙手をしてもらうなど、お客さんを巻き込みながら場を盛り上げていきます。すると気づけば、バナナ売り場には人だかりができ、バナナはほぼ完売して売り場の店員さんから驚かれてしまうのでした。
読者からは「たしかにこの売り方なら引っかかって食べちゃう。もっちり!?さっぱり!?どゆこと!?ちょっと食べたいってなる!」「素晴らしいすぎる…これは私も参考にしたいです!」などの声があがっています。そんな同作について、作者の野々さんに詳しく話を聞きました。
バイト前の試食で感じた「好みが分かれそう」を実践
ー食べ比べの発想はその場でパッと思いついたのでしょうか?また野々さんは「サッパリ」と「もっちり」の違いを知っていたのでしょうか。
バックヤードで私自身も試食したときに「もっちり系とサッパリ系ね。これは好みが分かれそうだな」となんとなく意識はしていたんです。実際売る場面になって、咄嗟に思い出して食べ比べを提案してみました。
ー人だかりができた時は予想外でしたか?
最初はまさか人だかりができるとは思っていませんでした!でも、少しずつ人が集まってきたときに「これはイベント化できる流れかも」と思って、声のボリュームをあげて遠くの人にも呼びかけたのが成功したのかもしれません。
ーこの時の経験を振り返って、「人が思わず参加したくなる声かけ」のコツは何だと思いますか?
「食べませんか?」「いかがですか?」では、すぐ断られてしまいました。でも「どっちが好きですか?」「どっちか食べたことあります?」という質問や、漫画でも描いた通り「バナナはもっちり派ですか?サッパリ派ですか?」みたいな二択の質問だと、会話につながりやすく、答えてくれることが多くなったのを実感しました。
ーその後、同じバイトはしましたか?
2日続けてバナナ売りをして、2日ともかなり売り上げましたが、そのあとはやりませんでした。飽きっぽい性格なので、これ以上やると慣れて惰性で仕事するようになっちゃいそうで(笑)
<野々さん関連情報>
▽Instagram
https://www.instagram.com/no_no_178i