夜に不審な音が聞こえてくると、なぜか不安になることがあります。昼間は気にならなかった物音でも、1人きりの夜になると急に怖く感じてしまうものです。そんな思わずゾッとした体験を描いた、ゆうさんの作品『怪音の正体』がInstagramに投稿されました。
それは、作者が自宅のリビングで仕事をしていた日の出来事です。窓の外から「コン、コン、コン」とリズミカルな音が聞こえてきました。すぐ近くから聞こえた気がして外をのぞいてみますが、部屋は2階のため周りには誰もいません。しばらくすると再び音が鳴り始めますが、窓から顔を出すとなぜかピタリと止まってしまうのでした。
そんな不思議な現象が半日ほど続き、やがて夜になります。その日は夫が飲み会で帰宅が遅く、家にいるのは作者1人だけでした。「せっかくだからホラー小説を読もう」と部屋を暗くして読み進めていると、昼間と同じ「コン、コン、コン」という音が再び聞こえてきました。山あいにある自宅周辺は、夜になると人通りも車の往来もほとんどなく、静寂だけが広がっています。その中で響く音は、まるで窓をたたいているようにも聞こえました。
この音に対して作者は「2階なのに、誰が?」と不安になっていると、今度は「カンカンカンカン!」と激しく連続する音に変わります。何かをものすごい勢いでたたいているような音に聞こえ、「もしかして不審者では……」という考えが頭をよぎりました。
意を決して窓から外をのぞくと、ちょうど音が鳴り始めます。音のする方へ目を向けると、そこにいたのは1羽の鳥でした。突然顔を出した作者に驚いた鳥は、羽をバタつかせて飛び去っていきます。去っていく後ろ姿を見て、作者はその鳥の正体がキツツキだったことを悟ります。
どうやら、日中は雨どいでドラミングを楽しんでいたキツツキが、飛び立つ際に雨どいの金具へ足を引っかけてしまったようです。夜になっても抜け出せず、羽ばたくたびに金具へぶつかって音が鳴っていたのでした。
その後、作者と鉢合わせした拍子に勢いよく暴れたことで、ようやく金具から抜け出して飛び立ったようです。思わぬ怪音の正体に、作者は胸をなで下ろすのでした。
同作について、作者のゆうさんに詳しく話を聞きました。
夜の恐怖が一転、まさかの正体に思わず笑ってしまう
ー昼間に音が聞こえてきた時は、それほど不思議には思われなかったのでしょうか?
そうなんです。何度か確かめたんですけど音の出所を見つけられず、近くで誰か作業してるのかな、くらいにしか考えていませんでした。
ー夜になって再び音が鳴り始めた時は、どのようなお気持ちでしたか?
昼間と同じ音なのに、全く違う風に聞こえました…作中でも描いたのですが、ものすごい田舎の山の中に家があるので、夜は人の声も車の音も聞こえません。暗闇の向こうに何がいるんだろう、と怖い想像が止まりませんでした。
ー正体が分かった時の状況を詳しく教えてください!キツツキもゆうさんに驚いていたのでしょうか?
恐る恐る見上げたら…すぐそこの雨樋に、不自然な体勢の鳥がいました。カーテンをジャッと開けたのにびっくりしたみたいで、ばさばさ暴れて……多分、金具に挟まってた足が抜けたのか、飛んで逃げていきました。逃げて行ってから、あの色はキツツキだな…って思いました(笑)警察にいつでも電話できるような心持ちで窓を覗いたので、思わぬ音の正体に笑ってしまいました…
ー普段からキツツキはよく見かける存在なのでしょうか?
ドラミングするのに音が鳴りやすい素材を好むようで、雨樋や家の壁面をよくつつくようです。私の実家も山の中にあるので、キツツキがつついて開けて行った穴が家中の外壁にあります!(笑)
<ゆうさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/YUNID_CAT
▽Instagram
https://www.instagram.com/yu_cat_illustration/
▽ブログ『ノープロブレムな日々』
https://noproblem-cat.napbizblog.jp/