「いつかは結婚して、子どもも欲しい」と思う一方で、「何歳までに結婚して、何歳までに産むのが理想なんだろう」といった疑問や焦りが頭をよぎることはありませんか。
卵子凍結保管サービス『Grace Bank(グレイスバンク)』を運営する株式会社グレイスグループ(東京都渋谷区)が実施した「子どもが持てる年齢のタイムリミット」に関する意識調査によると、将来のライフプランや妊活への取り組みに対して、男女間や世代間で大きな認識のギャップがあることが明らかになりました。
調査は、20~30代の未婚男女208人(男女各104人)および50代以上の男女201人を対象として、2026年6月にインターネットで実施されました。
まず、「女性が子供を持てるタイムリミットは何歳までだと思いますか」と聞いたところ、男女ともに「35歳」や「40歳」を目安に挙げる人が多く見られました。
しかし、その内訳には大きな差が生じています。
「40歳が妊娠できるタイムリミット」と回答した割合を見ると、女性がわずか7.7%だったのに対し、男性は20.2%にのぼりました。
20〜30代の男性の約5人に1人が「40歳ごろまでは大丈夫」と認識している実態が浮かび上がり、女性側が抱くリアルな年齢への危機感との間に温度差が生じていることがうかがえます。
また、世代間の比較でも、若い20〜30代は「35歳」を目安とする人が多い一方、50代以上では「40歳」と答える人の割合が高くなるなど、医療技術の進歩へのイメージや育児体力の現実的な見込みによって回答が分かれました。
回答者からは、「35歳が高齢出産と言われる年齢でもあり、一つの目安として意識している」(31歳・女性)、「さすがに40歳がぎりぎりだと感じる」(35歳・女性)、「現在の医療技術では40歳くらいまでは出産されている方も珍しくない印象がある」(37歳・男性)、「安全な出産とその後の長年にわたる育児体力を考慮すると、35歳が一つの大きな目安(リミット)だと考える」(52歳・女性)といった意見が寄せられました。
続けて、「自身の結婚や子どもを持つことへの焦り」について聞いたところ、20〜30代の女性の約6割が「焦りを感じる」(常に感じる16.3%、時々感じる44.3%)と回答。
一方で同年代の男性は4割強(常に感じる4.8%、時々感じる41.3%)にとどまり、ここでも約14.5ptの認識差が生じています。
女性からは「キャリアとの両立に悩み、両方のバランスを取る方法を模索している」(35歳)、「目標にしていた年齢を過ぎてしまい焦っている」(34歳)といった切実な声が上がる一方、男性からは「経済的な余裕がない」(33歳)、「自分の自由な時間が制限されることに抵抗がある」(32歳)といった理由から、結婚や家庭を持つことに一歩踏み出せないリアルな本音が寄せられました。
なお、人生の先輩である50代以上の層からは、「『いつでも産める』と誤解したままキャリアを優先し、後悔する人を周囲で見てきた。正しい知識を持って選択するのと、知らないまま時間が過ぎるのとでは納得感が全く違う」(55歳・男性)、「将来子どもが欲しい気持ちが少しでもあるなら、年齢や健康面について早めに知識を持っておくことが大切」(64歳・男性)、「子育ては自分を成長させてくれる貴重な体験。将来の考えが変わることもあるので、自分の体を大事にしてほしい」(58歳・女性)といった貴重なエールが送られています。
ちなみに、出産のタイムリミットへの備えとして、「卵子凍結という選択肢があることを知っている」とした20〜30代の未婚女性は56.7%にのぼり、「費用面の心配はあるものの、選択肢として良い」(30歳)、「仕事を頑張りたい時期と出産適齢期が重なった際のお守りとして、精神的な救いになる」(21歳)といった肯定的な意見も聞かれました。