tl_bnr_land

「家の人達はコレが何か知らなかった…」極細針で編んだミニチュアに「一瞬本物かと二度見」「ガシガシ落とす音まで脳内再生」

山岡 もと子 山岡 もと子

「家の人達はコレが何か知らなかった…」

そんなコメントとともにXに投稿された、小さな「タンポポマット」の編み物作品が注目を集め、これまでに292万回表示されました。

写真に写っているのは、花びらのような網目が幾重にも重なった敷物「タンポポマット」。本物そっくりですが、よく見ると…それは指に乗るほどの小さなサイズ。

メーカーのテラモト(大阪市)によると、 1951年に販売が開始された泥落とし用のマットで、1980年代には年間約20万枚を売り上げ、現在も販売中のロングセラー商品です。

投稿したのは、ミニチュア編み物を手がける「アサちっちゃい編み物」さん(@handmade_nori)。編んだきっかけを尋ねると、「昔懐かしいものを編みたかったから」とのこと。中学校のげた箱の横に置いてあった記憶が残るタンポポマットのデザインが、四角いモチーフをつなぐ編み方「グラニースクエア」になんとなく似ていて、かわいく思えたのだそうです。

一方、完成品を見た子どもは、これをタワシだと勘違い。「何それ、分からない」と反応は薄かったといいます。世代が変われば、あの形の記憶もすっかり薄れてしまうようです。

Xには「一瞬本物かと思って二度見しました…!」「あの硬い踏み心地や、靴裏の泥をガシガシ落とす音まで脳内再生される驚異の再現度」「色の組み合わせまで当時の空気が出ていて、ていねい」といった、昭和世代からの驚きの声が多数。存在を知らないという投稿者の家族に対しては、「職場の玄関にあります。ぜひ、おうちの人たちに見せたい」という声も寄せられました。  

糸は親が残した糸…物心ついたころから「編み物が遊び」

「アサちっちゃい編み物」さんの親は、紳士服セーターなどを手がけるメリヤス(ニット製品)の工場を営んでいました。その影響で、物心ついたころには編み物や縫い物が遊びの一部だったといいます。今は仕事が休みの日など、手が編み物に向いているときだけ針を握るそうです。

オリジナル作品のため編み図はなく、「写真を見ながら、気に入った形になるまで何回も編み直しています」とのこと。主に極細のレース針を使い、ない場合は針を自作することも。編み目が見えないほど細かいため、虫眼鏡をのぞきながら編み進めます。糸には、親が残したミシン糸を割いて使うこともあるそうです。

ミニチュアが好きなのも、子どものころから。これまでの作品は、伊勢エビ、実物大のシラス、正露丸、お米、手乗り盆栽、招き猫などバラエティー豊かです。「昭和アイテムは、キャラクターものが多いです。グラニースクエアのバッグも、昭和っぽいですね」と話し、今後は普通サイズの実用的なものも編んでいきたいと考えているそうです。 

小さなマットには、げた箱の横で見かけたあの風景と、親から受け継いだ手仕事の技が、ていねいに編み込まれています。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース