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知ってました?道路で見かける「謎の石」の正体 たどっていくと……実は半世紀以上前から続く「歴史的」取り組み

平藤 清刀 平藤 清刀

大阪市内の道路で、よく見かける路面の表示がある。アートにも見えるし、なにか意味がありそうにも見える。はたして意味があるのかないのか、大阪市建設局道路河川部道路課(以下、道路課)と大阪市教育委員会(以下、教育委員会)に取材した。

なんと始まりは52年前

一見すると路面の装飾に見えるが、よく観察すると一定のパターンで並んでいる。

実はこれ、ちゃんとした目的があって設置されているのだ。

この路面表示は、大阪市建設局が取り組んでいる「歴史の散歩道」を示す「つたい石」といい、これを辿っていくと大阪市が指定する史跡に案内される仕組みだ。

大阪市には、大昔から近代に至る史跡や文化財が多く残されている。それらを広く知ってもらう目的で、史跡連絡遊歩道「歴史の散歩道」の整備が1974年から進められてきた。

「つたい石」には、大きく分けて新旧の2パターンある。旧タイプは、外周をレンガ状ブロックで囲み、その内側に玉石帯を配して、中央を大小の長方形タイルで構成した三重正方形の幾何学舗装。新タイプは、四方向へ広がるシンメトリー(四方対称)のデザインになっている。そして史跡の正面に来ると「史跡箇所案内」として、デザインが異なる「つたい石」が配置されている。

ほかにも、史跡付近の主要な交差点に設置された「サイン柱」は、史跡までの方向と距離が記された道標になっているので、道に迷うことがない。

「歴史の散歩道」は、「淀川・江口コース」「今里・平野郷コース」「上町台地南コース」「上町台地北コース」「中之島・鶴見コース」の5コースが設定されており、手頃な史跡めぐりの散歩コースとしても楽しめる。

なお、史跡や文化財の指定は主に大阪市教育委員会が担当し、歴史の散歩道に「サイン柱」や「つたい石」を設置したりメンテナンスをしたりするのは建設局が担当しているとのこと。

道路を掘り返す工事があるとき「つたい石」はどうなる?

道路を掘り返して行われる工事は、街中でよく見かける光景だ。たいていの場合、掘り起こす際に表面の舗装が剥がされ、工事が終わったら埋め戻されて新しいアスファルトで覆われる。ならば、もし「つたい石」がある場所を掘り返すことになったら、せっかくの「つたい石」は壊されてしまうのだろうか。

「原則として既設の石を綺麗に切り取って、工事が終わった後に元の場所へ戻して復旧します。何らかの理由で、どうしても切り取りができない場合は、代わりの石を使用します」(道路課)

これまで半世紀以上にわたって整備・維持されてきた「歴史の散歩道」。デザインを凝らした「つたい石」も「サイン柱」も、街の風景としてすっかり馴染んでいる。そのため、あらためて意識されることが少なくなっていたかもしれない。これを機に大阪市の歴史と文化に想いを馳せて、5コース踏破にチャレンジしてみてはいかがだろうか。

◇  ◇ 

歴史の散歩道(大阪市ホームページより)

https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000008550.html

コースの案内、歴史の散歩道パンフレットも、PDFファイルでダウンロードできる。

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