電車の線路に敷き詰められているゴツゴツしたグレーの石。阪急電鉄の公式X(@hankyu_ex)が、その写真とともに「バラストマニアの方へ捧げます。そんな方いるんでしょうか……」と投稿し、注目が集まっています。公式自ら「マニアなんているの?」と突っ込んでいますが、この投稿には多くのファンから熱い反応が寄せられました。
「良い石だ……」
「石の種類豊富で綺麗に整備されてるのマニア心くすぐられるわ…」
「よく整備されてるから、錆で赤茶けてないいい線路だー」
公式の予想に反してファンをここまで熱狂させるこの石は、実はただの砂利ではありません。
そもそも線路の石「バラスト」とは?
この石の専門用語は「バラスト」といいます。国土交通省の解説によると、鉄道の安全を守るために次の3つの重要な役割を持っています。
・重さの分散
何十トンもある電車の荷重を広く地面に逃がし、線路の沈み込みを防ぐ。
・振動・騒音の吸収
石同士が重なり合って揺れを吸収し、クッションの役割を果たす。
・線路の固定
レールを支える枕木をがっちりと支え、ズレを防ぐ。
クッション性を持たせるため、あえて「角ばったゴツゴツした石」を使ってすき間を作っています。走行時の振動で徐々にすき間が埋まってしまうため、鉄道会社では定期的に石を補給したり、突き固めるメンテナンスを行っています。
真岡鐵道が返した「黒いバラスト」の正体
このバラストの重要性を踏まえた上で、最高のユーモアで反応したのが、SL(蒸気機関車)でおなじみの真岡鐵道株式会社の公式X(@mokasl)です。
「弊社では時々線路上に黒いバラストが落ちています」
阪急電鉄の美しいグレーの石に対し、真岡鐵道が紹介した「黒いバラスト」の正体は、なんとSLの燃料である「石炭」。D51などの大型SLの後ろに連結されたテンダー(炭水車)に山積みにされた石炭が、走行時の振動などで時々パラパラと線路に落ちてしまうことから、このユニークな表現が生まれたようです。
▽出典
・国土交通省/線路の下に石を敷くのはなぜ?
https://www.mlit.go.jp/common/000115015.pdf