周囲の刺激や人の気持ち、場の雰囲気に人一倍敏感な特性のある人を指す「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」。日本では「繊細さん」とも呼ばれ、細かなことに配慮できるなどの長所がある半面、考えすぎて生きづらさを抱えやすいといった指摘もある。そうしたHSPの特徴やコミュニケーション法をテーマとした講演会が京都府長岡京市天神4丁目の市立図書館で開かれた。
講演ではHSPの娘を育てた経験をもとにコミュニケーションに関する講座で講師を務める「会話の泉」事務局長の横山由紀子さん(66)が登壇した。
横山さんは娘を当初「引っ込み思案」と誤解し、無理に外へ連れ出したことが不登校につながったと説明。その後、娘がHSPについて学び、生きづらさに関しても「自分の努力不足ではなく、気質によるもの」と理解して安心したと話した経緯を語り、「正しく知り、コミュニケーションでは相手の話を聞くことが重要と身をもって知った」と話した。
また、HSPの気質について物事を深く考える▽刺激を過剰に受けやすい▽共感力が極めて高く他者の感情に影響されてしまう▽小さな変化を鋭く察知する-などの特徴があると説明。仕事が丁寧といった長所がある一方、マルチタスクや人混みで混乱したり、周囲の機嫌を察知して影響を受けたりして、生きづらさを感じやすいと語った。
その上で、横山さんはHSPが安心して心身を休められる環境づくりが必要とし、HSPの人や周囲の人たちのためのコミュニケーション法についても紹介。相手の意見を否定することなく自分の考えも伝える「デスク法」や、相手の機嫌を深読みせず「スルー」する大切さについて、会場に例文などを示しながら説明していた。
講演会は市男女共同参画センターが主催し、23人が来場した。