新しい職場やバイトで先輩から「仕事で分からないことがあったら、何でも遠慮なく聞いてね」と声をかけられると、安心するものです。多くの人がこのように言われると、業務に関する質問をするのですが、ニシムラマコジさんの作品『バイトリーダー5』では、斜め上な質問に正論で対応するバイトリーダーのやりとりが、コミカルに描かれています。
物語の舞台は、2人の新人バイトが入ってきた日の職場です。2人の教育係を任されたバイトリーダーが、緊張しているであろう新人2人に向かって「何か質問があったら、遠慮なく何でも聞いてね」と優しく声をかけました。すると、新人女性が「じゃあ教えてください」と、さっそく質問を話し始めます。仕事の質問かと思いきや彼女が言ったのは、「努力は必ず報われるって誰かが言っていたんですが、それって本当ですか?」という人生相談でした。
バイトの業務とはまったく関係のない壮大なテーマですが、バイトリーダーは全く動じることがありません。冷静に「それはたまたま努力が報われた人が、マウント取るために言っているだけの言葉よ!」と踏み込んだ答えを返します。
すると今度は、それを見ていたもう1人の新人男性が「傷つくことが分かっているのに、人はなぜ恋をするのでしょうか?」と甘酸っぱくも重たい恋愛の質問をします。これに対しても、バイトリーダーは「恋をしようがしまいが、人間なんて生きてりゃ何やったって傷つくのよ!」と持論を展開しました。
続けて「傷つくことを恐れたところでどうせ傷つくんだから、あれこれ悩まずに恋にバイトに励みなさい!」と仕事につながる一言を添えます。どんな変化球にも迷わず、まっすぐな回答を返してくるバイトリーダーの器の大きさに2人は感動し、最後には、固い忠誠を誓ってリーダーを深く慕うようになるのでした。
読者からは「このサバサバ感が素敵」「時給以上のものを学べましたな」など、賞賛の声があがっています。そんな同作について、作者のニシムラマコジさんに詳しく話を聞きました。
キレキレな名言が生まれた着想の裏側
――この話はどのような着想から生まれたのでしょうか?
バイトの質問かと思いきや、全然関係ない質問が来たら面白いかなと思ったのですが、それに動じずズバッと回答したらさらに面白いかなと思い、こんな感じのものを描いてみました。
――バイトリーダーの回答はどのように考えましたか?
もちろんどこかで似たような意見を聞いたこともあるとは思いますが、一応回答は僕が「バイトリーダーがどんなことを言ったら痛快で面白いだろう」という目線で考えました。一部、僕が普段から思っている意見も混じっていますが、これはあくまで漫画で、決して僕は「普段からこうやって物事を斜めから見てばかりいる嫌な奴」というわけではないつもりなので、温かい目で見ていただけたら幸いです。
<ニシムラマコジさん関連情報>
▽ Instagram
https://www.instagram.com/mako_zi_n/
▽ホームページ『ニシムラマコジの栄冠はバカに輝く』
https://mako-zi.com/