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3年間付き合った彼氏からフラれた女性 強引に渡された夏みかんの皮をお風呂に浮かべ…爽やかな香りが悲しみを和らげてくれた【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

昨今ではAIが普及していることもあり、悩みの相談に利用する人は多いのではないでしょうか。AIは24時間いつでも話を聞いてくれて、優しい言葉を返してくれる便利な存在ですが、どれだけ的確な言葉をもらっても、心が満たされないこともあります。

そんな心が弱った時に差し伸べられた温かな思いやりを描いた作品『夏みかんと失恋さん』(作:枇杷かな子さん)が、多くの読者の心を打っています。

物語は、主人公の女性が3年間付き合い「このまま結婚するのだろう」と思っていた彼氏に振られる場面から始まります。以前から相手の態度に違和感を覚えていたものの、どうすれば気持ちを取り戻せるのか分からず、AIに相談しながら関係修復を試みていました。しかし、その努力は実らず、彼からは「会社の子を好きになったから別れてほしい」と残酷に告げられてしまいます。

どうにか引き留めようとしたものの叶わず、再びAIに相談しても「今日はとことん自分を甘やかして優しくしてあげて」といううわべだけの言葉で、不満は募るばかりです。その後も「消えてしまいたい」と思いながら歩いていると、主人公は道端で「ご自由にどうぞ」と書かれた夏みかんの皮を見つけます。

これを見て「使い方わからんし」とつぶやくと、その家の主らしき不思議なおばあちゃんが現れ、「何にでも使えるよ」と声を掛けられました。魔女のようなおばあちゃんに勧められるまま皮を持ち帰った主人公は、それをお風呂に浮かべます。

彼氏のことを思い出して涙を流していたとき、爽やかな香りに少しだけ気持ちが和らぎました。そして、「私はゴミじゃない」と自分に言い聞かせ、少しだけ立ち直ります。さらに、おばあちゃんからもらった夏みかんのシロップ漬けを口にすると、冷え切っていた心が少しずつ満たされていくのでした。

翌日、おばあちゃんの家には孫が遊びに来ていました。冷蔵庫を開けた孫は、夏みかんのシロップ漬けがなくなっていることに気づきます。おばあちゃんは、「泣きそうな顔をした子にあげちゃった」と話しました。さらに、夏みかんの皮まで渡したことを知ると、孫は「そんなものをもらってくれるのなんて、タヌキくらいだよ」と呆れます。

ところが、皮を置いていた場所へ向かうと、そこには主人公からのお礼の手紙が残されていました。おばあちゃんの何気ない優しさに救われた主人公は、少しずつ前を向き、自分の足で歩き始めるのでした。

読者からは「何しても無意味だったんだと気付いた時の絶望感がめっちゃ刺さりました」「とてもホッコリしました」など、賞賛の声が多くあがっています。そんな同作について、作者の枇杷かな子さんに話を聞きました。

便利なAIではなく、人の温もりがほしい時もある

ーこの話はどのように生まれたのでしょうか?

夏みかんがなってる木がある家を見つけて、わさわさしている夏みかんをみていたら創作漫画を描きたいなぁと感じ描きました。

ー主人公にとって夏みかんはどのような存在となったのでしょうか?

陽を浴びた夏みかんはあたためてもくれるし、火照った身体を冷ましてくれる役割を果たしてくれたものです。きっと好きな果物になったと思います。

ー主人公は失恋後、まずAIに救いを求めていましたが、最終的に彼女の心を救ったのは見知らぬおばあちゃんからもらったみかんでした。この対比はどのような意図で生み出されたのでしょうか?

AIにちょっと悲しかったり怒った気持ちを吐き出したことがあるのですが、便利でもあるけど依存的にもなりそして欲しい答えを延々と求めて虚しくなることもありました。これが欲しい答えでしょって言われているような、自分が使っておいて苛立ってそんな自分が情けなくもなったりして。人はたとえ欲しい答えをくれなくても、新しい道や気づきをくれるのでAIの技術は素晴らしいものでも、人のぬくもりやその人が作った考えは何よりリスペクトすべきだなという思いがあります。そんなとこから生まれたのかもしれません。

<枇杷かな子さん関連情報>
▽Instagram
https://www.instagram.com/kanakobiwa/
▽note
https://note.com/biwa0141na
▽公式ブログ『枇杷かな子のホームページ』
https://biwakanako.mystrikingly.com/
▽電子書籍『今日もまだお母さんに会いたい【電子特典付き】』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0G5LNWTV2

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