防犯対策のため、自宅の駐車場や玄関の周辺に防犯カメラを取り付ける方も多いのではないでしょうか。事件発生の際、周辺の防犯カメラの映像から犯人の手がかりが判明し、事件解決に結びついたというケースもたくさんあります。
そんな防犯カメラの映像について「提供してほしい」と依頼されたら、どう対処すべきか。実際に経験した方のお話を、うかがってきました。
車盗難防止のため自宅前の道路が映るように設置した防犯カメラ
Aさん(関東在住、40代、パート)家族が住む家は「人通りは主にその道沿いに住む住人がほとんど」という静かな住宅地の一角です。自宅リフォームを機に、オープン外構でセキュリティとしては心配の多い駐車場と自宅前の道路が映る防犯カメラを取り付けることにしました。
「カメラがついている」としっかり伝わる方が防犯効果も高いのではないかと考え、目立つ位置に取り付けたそうです。
防犯カメラの映像はスマホからいつでもチェックできて、過去30日分はいつでもさかのぼってアクセスできることもあり、外出中に子どもの帰宅をチェックしたり、荷物が誤って配送されたときは録画をチェックして配達されていないことを確認できたりと、防犯以外にも役に立っていて、Aさんは防犯カメラを取り付けたことに非常に満足しています。
親戚やママ友にも、防犯カメラを取り付けたこと、どんな画面を見ることができるか実際にスマホを見せて、オススメすることがあったそうです。
ご近所さんから「自転車盗難に入られた。防犯カメラの映像見せてほしい」
そんなAさん宅に、3軒先の戸建てに住んでいるという40代くらいの男性が訪ねてきました。
その男性は4人家族で、自宅の玄関敷地内にきちんと施錠して停めておいた自転車と、バイクのタイヤが立て続けにパンクさせられるという被害に遭っているのだそうです。
最初は帰宅途中にパンクしていたのに気がつかなかったのかと思っていたそうですが、1週間も経たずにもう1台パンクしたことを考えると、嫌がらせとしか考えられない。自宅にも防犯カメラを導入する予定だが、また犯人が現れるとは限らないし、もし現れたら過去の器物損壊と不法侵入についても訴えたいと考えて、近所の防犯カメラで自宅前の道が映っているなら、パンクに気づいた日の当日と前日の録画を見せてほしいと依頼されました。
協力したい気持ちはあるけど、これって見せても大丈夫?
確かに近所でそんないたずら被害が発生しているのは気味が悪いし、犯人を特定したいと思う気持ちもよく分かるけれど、お付き合いの少ないご近所さんの言うことだけを鵜呑みにして、万が一トラブルに巻き込まれることになったら困る…。
とっさに、Aさんは「どうやって録画をお見せしたらいいかも分からないので、夫が帰ってきたらまた相談してお返事します」と、いったん引き取ってもらったそうです。
ベスト回答「警察を通じて要請してもらえたら」
帰宅した夫に相談しても、その画像を見たい目的が確かにその通りなのか確認もできないし、万が一動画を見せたことで犯人からの逆恨みや動画の流出が起こっても怖いよね、という話になりました。
困ったAさんが親戚の弁護士さんに相談したところ「協力はしたいのですが、プライバシーの問題もありますし、警察を通じて要請してもらえますか?」と回答する、という方法をアドバイスしてもらったAさん。
確かに、その被害が本当のことなら警察に相談することもあり得るし、何か問題があっても「警察の要請だったので協力しました」と言えそうです。
さっそくそのように伝えたところ、あっさりと「それでは、そのときはよろしくお願いします」と引き下がってくれて、今のところ警察からの要請は受けていない状況なのだとか。
「防犯には協力したい」と「トラブルには巻き込まれたくない」を解決する有効なアドバイスではないでしょうか。