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「ゆでなくていい」パスタ麺が好調 電子レンジで2〜3分加熱するだけ 冷凍麺や常温生パスタ 夏の調理負担が軽減

金井 かおる 金井 かおる
真夏は台所で火を使いたくない… ※写真はイメージです(Free1970/stock.adobe.com)
真夏は台所で火を使いたくない… ※写真はイメージです(Free1970/stock.adobe.com)

 ゆでなくていいスパゲッティ麺が好調です。冷凍の麺や常温保存できる生パスタなど、複数のメーカーが販売を開始。共通するのは、電子レンジで2〜3分加熱するだけという手軽さです。メーカー担当者や管理栄養士に聞きました。

イオン「当初の計画を上回る売れ行き」

 イオン(本社、千葉市美浜区)は6月3日、冷凍のプレーンスパゲッティ麺「トップバリュベストプライス スパゲッティ」(180g×3袋入り、本体258円)を発売しました。

 同社によると、「お湯を沸かすのが面倒」「火を使いたくない」といった夏の調理負担に着目して開発。ゆでる必要はなく、電子レンジで約3分(600W)温めるだけで麺が出来上がります。

 味や食感にもこだわり、「デュラム小麦セモリナ100%の乾麺を使用し、アルデンテの食感に仕上げています。標準的な太さである1.7mmで、コシともっちりとした食感を実現しています」(同社担当者)。

 購買層のターゲットは20〜50代、3人以下の世帯を想定。売れ行きは「当初の計画を上回る売れ行きです」(同社担当者)。 

 好調な理由について、同社担当者は「開発背景として、外食を控えた在宅食や時短需要のニーズが拡大していることが挙げられます」と説明。同社のプライベートブランドトップバリュのパスタソース「ゆでたパスタにまぜるだけペペロンチーノ5食」(本体298円)と合わせると、1人分の1食当たりの食費は200円以下に抑えられるといいます。

 さらに手軽さもアピールしており、「熱湯でゆでる必要がなく、電子レンジで調理できるため、お子さまでも安心して調理できる点も、お客さまに支持されているポイントかと思います」(同社担当者)。

日清製粉ウェルナ レンジで2分&常温保存できる生パスタ

 日清製粉ウェルナ(本社、東京都千代田区)の「マ・マー レンジで2分 もちもち生パスタ」シリーズ(税込各238円)は、レンジパウチタイプの生パスタ。

 お湯を沸かす工程が不要で、袋のまま電子レンジで2分温めると完成します。賞味期間は常温で9カ月。

 2025年8月に「フェットチーネ」「スパゲッティ」を発売。4カ月で130万食を販売しました。

 「販売は好調に推移しています。電子レンジで2分で調理できるという即食性の高い製品であるという点から、調理に手間をかけたくない単身層やDINKS、DEWKS(※)世帯の方から購入いただいております」(同社担当者)

 好調な売れ行きを受け、今年2月には麺の断面が楕円形の「リングイーネ」を追加。麺の種類を増やすことでソースとの相性を考える楽しさを提案しています。

 こだわったのは「レンジで調理できる利便性と、もちもちとした食感の両立」(同社)。

 同社では「食やおいしさにこだわりがある方からも支持をいただいております」とし、「乾燥工程がない生パスタタイプであるため、微生物制御技術(pH調整と加熱殺菌の組合せ)と常温で長期間置いても麺の食感が変化しにくい配合技術(小麦粉、タンパク質)に工夫があります。これまでパスタ開発で培ってきた知見と技術の組み合わせにより、本製品の発売が実現しました」と自信を見せます。

 ※DINKSはDouble Income No Kidsの略で、子どもを持たない共働きの夫婦のこと。DEWKSはDouble employed with kidsの略で、子育て中の共働き夫婦のこと。

料理のプロに聞いた、人気の背景

 東京で料理教室「Bon appetit(ボナペティ)」を主宰する、料理家で管理栄養士の平沼亜由美さんに聞きました。

 「近年はレンジ調理や開封するだけで食べられる麺類が増え、私自身も常備しています。背景には時短ニーズに加え、健康を意識しながら無理なく食事を整えたいという考え方の広がりもあるように感じます。麺に卵や肉、魚、チーズなどのたんぱく質と野菜をプラスすると、手軽でも栄養バランスを整えやすくなります」(平沼さん)

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