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観光客が多すぎて、京都市民が市バスに乗れない! 遅延多発の理由がスマホ検索にあったとは!?【大学教授が分析】

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

市民とは異なる「海外からの観光客」の行動とは?

井上先生の検証によると、海外からの観光客の「市バスの利用方法」には、市民とは明らかに異なる特徴があるという。

「海外からの観光客の行動を見ていると、Google Mapsの経路検索の指示に従っている人が多く、市民の利用方法と異なる特徴的な行動も見られます。例えば、京都駅に行く場合、市民の多くは京都駅前で下車します。ところがGoogle Mapsの経路検索では、系統によって1つ手前の『烏丸七条』で下車という結果が出る場合があります。

そのため、大混雑したバスから1つ手前の停留所で下車する人が続出。するとそこで降車時間が取られてしまい、後続のバスも足止めを食らい遅延が多発します。『京都駅前』の下車であればターミナルなので降車場所が多く、降車時間がかかったとしても他のバスに影響は出ません」(井上学さん)

つまり現在、「京都市」(「京都市産業観光局」)や「京都市交通局」がGoogle Mapsの検索結果をコントロールできていない、ということ。これが「市民が乗れない京都市バス問題」の要因のひとつとなってしまっている、といえる。

「来訪者との共生については、市民が市バスに乗れない問題の根幹を検討する必要があるでしょうね。すぐには難しいと思いますが、京都市にはぜひとも、バスの情報整備の推進や検索結果をより良い行動に促せるようにコントロールされることを期待しますし、応援しています」(井上学さん)

国内外の観光客がうんざり「京都は人多すぎ混雑しすぎ…」

こういった問題が取り上げられるたび、「市バスを増便すればいい」という声があがる。

だが、令和6年度に観光客人気が高いルートの「観光特急バス」の運行が開始されたが解決には至っておらず、慢性的な運転士不足と京都市内の深刻な交通渋滞、さらに増え続けるインバウンドによる混雑で、市内はすでに限界状態だ。

「2024年の京都市の観光調査では、国内・国外共に、京都観光で残念なことの理由の第1位が『人が多くて混雑している』でした。入洛の制限は市民のひとりとして望みますが、それよりも、来訪者を市内だけではなく、府内や滋賀県、奈良県などに分散されるプッシュ型の取り組みを歓迎します。

現状では、街が来訪者を受け入れられる限界を超えている、と考えています。それでも京都は今後も日本観光の初心者のゲートウェイとなり、来訪者は途絶えないでしょう。

ですが、京都の都市としての魅力を深堀りする人が減少し、薄っぺらいテーマパークに都市が変化するかもしれません。結果的にヨソに人が流れる=分散になるかもしれませんが、それでは日本政府が掲げる『持続可能な観光』とは乖離した残念な結果です」(井上学さん)

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