「キリストが日本で死んだ」という伝説を知っているだろうか?
ゴルゴタの丘で処刑されたのは実は弟のイスキリで、キリスト本人は日本に渡って余生を過ごし、106歳で亡くなった…今SNS上では、そんな伝説に基づいて行われている青森県新郷村の奇祭「キリスト祭」が大きな注目を集めている。
キリスト祭は1964年から毎年6月に、キリストの墓がある「キリストの里公園」で開催。メインとなる慰霊の神事にくわえ、地域に伝わる盆踊り「ナニャドヤラ」の体験会や、最近では「シン・キリストラーメン決定戦」も行われており、村の内外から1000人超の参加者がいるということだ。
キリスト祭の主催メンバーで、新郷村観光協会副会長の角岸秀伸さんにお話を聞いた。
――村民の方たちの間では、毎年おなじみのお祭りなのでしょうか?
角岸:村内で知らない者はいないと思います。この伝説を信じているかどうかは別にして(笑)。
――どのような由来があるのでしょうか?
角岸:1935年、竹内巨麿が「竹内文書」の記述に基づき、墓所舘(はかどこだて)という小山にあった塚を「キリストの墓」だと宣言しました。そして1964年に当時の三嶽神社宮司や商工会が主体となり、慰霊や観光振興のためキリスト祭が始まります。
――現在のように注目されたのは、いつからですか?
角岸:爆発的に反響が増えたのはコロナ禍以降ですが、それ以前からも「月刊ムー」で取り上げられたり、松任谷由実さんら有名な方がいらした影響で、一部で話題になっていたようです。また近くに三沢基地があるので、アメリカ軍関係の外国人も興味を持ってやってきます。お祭りの最後に、お墓の十字架の前でナニャドヤラを踊るというのが絵的にシュールに映るのか、カメラを向ける方も多いですね。
――昨年から行われている「シン・キリストラーメン決定戦」というのは?
角岸:村内にキリストラーメンというメニューを出しているお店があるのですが、以前、月刊ムーさんや北海道大学の岡本亮輔教授がいらしたときに「これは観光協会公認なのか?」と尋ねられたんです。特に公認とかそういうものではなかったので、「新郷村を救う真の飯屋(メシア)は誰か?」というテーマで決定戦を開いたところ、大盛り上がり。前回は"元祖"のえびす屋さんが優勝したのですが、今年も村にゆかりのあるラーメン店が4店舗エントリーしています。
――6月7日に開催される第62回の手ごたえは、いかがでしょうか?
角岸:SNSでもたびたびバズっていますし、一般の新聞社はもちろん、キリスト教専門誌のキリスト新聞さんにも取り上げられるなど、大きな手ごたえを感じています。キリストの伝説の真偽を超えた、楽しい盛り上がりにつながっていることが何よりうれしいです。
◇ ◇
SNSユーザーからは
「キリスト祭いきたい! 神仏習合どころじゃないカオスを この身を持って体験したい」
「やばい。楽しそう。秋田にもこんなお祭りできないかなぁ」
「やっぱし、これぐらい突き抜けなきゃね。『考えるな、踊れ』ええフレーズや」
など、数々の驚きの声が寄せられているキリスト祭。
2026年の第62回は6月7日に開催されるので、ご興味ある方はぜひXの「第62回キリスト祭(青森県新郷村)【非公式】」アカウント(@shingogo1955)や、間木ノ平グリーンパークのホームページをご覧いただきたい。
第62回キリスト祭(青森県新郷村)【非公式】
▽Xアカウント
https://x.com/shingogo1955
▽間木ノ平グリーンパーク 第62回「キリスト祭」開催のお知らせ
https://shingo-go.com/830/