「保護当初は400グラムの手乗りサイズ→1年で先住猫と体格逆転、今は6.5キロ超の“巨猫”に」
そんなコメントに添えられた写真に写っているのは、茶トラの男の子「リッツ」くん。片手に収まるほど小さかったリッツくんは、今ではふっくらとたくましく成長。3歳の息子さんとシンクロポーズで眠る姿は、まるできょうだいのようです。
今から5年前、飼い主のXユーザー・黎さん(@ray128504)は「猫を飼いたいな」とひそかな願いをもっていたといいます。「できたら被毛の色合いは――」「名前はクッキーの商品名から拝借しよう」と想像をふくらませていたところ、次々と現実に。
偶然とも必然とも思える不思議な出会いの連鎖は、ある日を境に起こったのです――
オレオとリッツ、続けて出会った2匹の子猫
当時、飼い主さんの家には、雨の日に保護した黒猫の「オレオ」ちゃんがいました。実家の車庫の軒下でたったひとり鳴いていたオレオちゃん。生後2カ月ほどでまだ小さく、あたりに母猫やきょうだい猫の姿もありませんでした。
鳴きすぎて声がしゃがれてしまっているその小さな姿を目にした飼い主さんは「猫と暮らしたい。できれば、黒猫」と思っていたタイミングでの出会いだったそうです。迷わず保護しましたが、犬派だった家族は反対。
「小さな命を前に、私の気持ちは変わりませんでした。とりいそぎ、猫の飼育に必要なものを調べ、猫と暮らしている知人や友人に話を聞いていろいろ準備を進めたんです。名前は、クッキーの商品名から命名しました」
「もし2匹目に出会ったら、次の子の名前はリッツかルヴァンにしよう」――。そう思っていた飼い主さんの思いは、2カ月後、現実になります。
「隣家の倉庫で、ひとりぼっちで鳴いている茶トラの子猫を見つけました。生後推定1カ月ほど。見た瞬間、『あ、リッツだ』と思ったのを覚えています」
立て続けに訪れた子猫との出会い。折しも、リッツくんと出会ったのは、婚姻届を出す前日でした。
「当然、家族は大反対。猫アレルギーがある夫とも話し合いを重ねる日々が続きました。一度は、リッツの里親さんを探そうとも思いましたが、いつのまにか家になじんで…最終的に、夫はオレオとリッツを受け入れてくれました。今は、とてもかわいがってくれています。本当に感謝しかありません」
あっという間に姉猫よりビッグに
保護当時、リッツくんの体重は、わずか400グラムほどしかありませんでした。ところが、1歳になるころにはオレオちゃんを追い越すまでになったといいます。
「息子が生まれ、2歳になるころにはすでに6kgにまで大きくなりました」
体はビッグになりましたが、ふだんはちょっぴりビビりで、おっちょこちょいなところがあるのだとか。
「しっぽが短めで体が重いせいか、高いところに飛び乗るのもよく失敗しています。へそ天で大の字になって床に落ちている姿は、我が家では『アジの開き』ならぬ『猫の開き』。たぶん、もう外では生きていけないだろうと思うほど無防備ですね(笑)」
かつては、食いしん坊ぶりが暴走し、オレオちゃんのごはんを横取りすることもあったリッツくん。それも、成長にともない少しずつ落ち着いてきたそうです。
「最近は、横取りするようなこともなくなったのですが…オレオはわがままなお姫様のような子で、ご飯の好みも激しく、食べ残すことがあるんです。リッツはそれをいつも狙っています(笑)」
リッツくんを迎えた当初は、2カ月違いとはいえオレオちゃんと仲良くなれるか心配もありました。でも、今は2匹仲良く過ごすように。飼い主さんはそんな姿を目にして、微笑ましく思っているようです。
「大人と子どもの違い、わかってる」 子どもたちと猫の関係
リッツくんは、現在、5歳を迎えました。その傍らには、オレオちゃん、そして3歳の長男くんと生後6カ月の次男くんがいます。
「リッツもオレオも、人間の大人と子どもの違いをきちんと把握できているようです。子どもたちに対しては、きちんと手加減していて、長男が追いかけ回すと猫パンチして応戦するものの、爪は絶対に立てません。まだ小さな次男に足で蹴られてもじっとしていますね。ただし、大人に対しては容赦ないです(笑)」
最近では、息子さんたちもまた猫たちとの接し方に慣れてきたようです。
「長男は、少し距離感がつかめてきたようで、猫に触れるときはそっと撫でるようになりました」
リッツくんは、とても人懐こく甘えん坊で、優しい子になったといいます。
「長男からしつこくからまれても、じっと付き合っています。一度だけ、あまりにしつこくしすぎてリッツが猫パンチをしたとき、少し爪がひっかかってしまって、長男が泣き出したことがありました。そのときは、リッツが見た目にもわかるほどシュンとして落ち込んでいるのがわかったので、慰めました」
猫といえば、高いところに軽々と登るイメージがありますが、リッツくんはあまり得意ではありません。また、ケンカも苦手な様子。そんなところも、飼い主さんは愛おしくてたまらないようです。
「体が大きいからか、しっぽが短いからか、高さがあって狭いところに飛び乗ろうとして失敗することがよくあります。オレオとは基本的には仲良しですが、たまにケンカするときはだいたい負けていますね。床の上でへそ天になって無防備な姿でくつろいでいるのを見ると『もう野生には戻れないな』と思い、ほっこりします」
リッツくんのへそ天姿は、その見事な大の字ぶりに「猫の開き」と呼ばれ、家族みんなの心を明るくしています。これからもオレオちゃん、そして優しい飼い主さん家族に見守られながら、にぎやかで楽しい日々を送ることでしょう。