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AI依存が極端な妻 夫婦で意見が割れる度に「私は悪くないって」と回答を絶対視 私の心はすり減るばかりです【夫婦関係修復カウンセラーが解説】

長澤 芳子 長澤 芳子

45歳のAさんは、12歳下の妻・Bさんと結婚して6年。5歳になる愛らしいわが子にも恵まれました。周囲からは「若い奥さんがいてうらやましい」と声をかけられますが、Aさんの心はすり減る一方です。

妻のBさんは、常にスマートフォンを手放さず、AIとのやり取りを楽しんでいます。夫婦で意見が食い違うとBさんは即座にAIへ相談し、その回答をAさんに突きつけ「私は悪くないって書いてあるから、あなたが私に歩み寄りなさい」と言い返すのでした。

しかも、子どもが生まれてから5年間、夜の営みもありません。仕事でも家庭でも息をつく暇はありませんが、わが子のために離婚は考えられないのです。こうした状況を打開する術はあるのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を聞きました。

AIは「寄り添う」が「正解」ではない

ーAIが「あなたは悪くない」と答えた場合、その意見は正しいといえるのでしょうか?

AIはユーザーの入力に対して、的確で寄り添った回答を出す傾向にあるように思います。Bさんの問いかけ方次第では、「あなたは間違っていません」という趣旨の答えが出るのは当然のことです。

しかし、夫婦の悩みにおいて「唯一無二の正解」など存在しません。人は誰しも自分が正しいと考えていますが、自分の正しさを証明するために相手を「間違い」だと決めつければ、衝突が起きるだけです。

AIの意見はあくまで参考程度にとどめるべきで、それを根拠に相手を屈服させようとするのは、本当の意味でのコミュニケーションとはいえません。

ーAさんは仕事でも家庭でも疲れ果てていますが、どのように気持ちを休めればいいのでしょうか?

まずは、週に半日だけでもいいので、「自分1人だけの時間」を作ることをおすすめします。ネットカフェでもどこでも構いません。仕事からも妻からも離れ、1人で自分の心と向き合ってみてください。

その際、「自分は本当はどうしたいのか」「何を大切にしたいのか」を自分自身に問いかけます。瞑想のように心を落ち着かせ、自分軸を整えるのも良いでしょう。妻をどうにか変えようとするのではなく、まずは自分自身の考え方と行動に焦点を当てることで、少しずつ心の余裕を取り戻せるはずです。

ーAさんを尊重してもらうことはできるのでしょうか? 妻は好き勝手に振る舞っているように見えます。

Bさんに「AIが常に正しいわけじゃない」「俺を尊重しろ」と言っても、一層、反発を招くだけです。相手を変えるのではなく、自分を変えることでしか関係性は改善されません。

まずは、自分がどのような夫婦関係を築いていきたいのか、どんな家庭を作りたいのか、理想の環境をイメージするのも大切です。自身の理想の環境が見えたら、一歩ずつ近づく行動をとっていきましょう。

また、自分と向き合っているうちに、Bさんの振る舞いの背景に気づき、かける言葉も変わってくるかもしれません。Aさんの言動や行動が変わり、Bさんが「尊重されている」と感じるようになれば、AさんもBさんから尊重されるようになるでしょう。

若い体を放っておくのも良くありません。体と心は深い関わりがあります。早く夜の生活を取り戻そうとするのではなく、妻が何を求めているかの意見を聞きながら、距離を縮めていってください。

いきなり完璧を目指さず、できることから少しずつ変わっていくことをおすすめします。

◆木下雅子(きのした・まさこ) 行政書士、心理カウンセラー
大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。

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