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同僚からデートのお誘い 得意先の女性部長を過剰接待…イヤなのに断れない男性 「相手を傷つけてしまうかも」思考を脱して自分の心を優先する方法【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

相手からの誘いを「断りづらい」「傷つけてしまうかも」と思い、つい引き受けてしまう人は多いでしょう。漫画家・中村あいさつさんの作品『ソリチュード ひとりを愛する人が集まるバー』からの抜粋エピソード『申し訳なくて、断れない。バウンダリーを引く話』では、ひとり時間を大切にしたい人の悩みが描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約7700のいいねが寄せられました。

会社員の当太郎(あたろう)は、職場の女性から恋心を抱かれたり、同僚からの頼みを断りきれなかったりして困っています。当太郎自身は、本当は断りたいのですが、相手が悲しむと思うと申し訳なくてつい誘いに乗ってしまうのです。

そこで、当太郎はひとり時間を愛する人たちが集まる『Barソリチュード』のマスターに、そのことを打ち明けました。するとマスターは「バウンダリーがもろいのかな?」と言います。心理学でいうバウンダリーとは、心理的境界線のことを指し、自分と他者を区別する境界線のことを指します。

当太郎の場合、自分と他者の境界線が曖昧であるゆえに、他者の感情から影響を受けすぎているのではないかとマスターは指摘しました。「好意をないがしろにするのは相手に悪いし…」と悩む当太郎に、マスターは「自分を脅かすものかどうかを基準にして受け取るか拒むかを考えるのはどう?」と提案をします。

「相手に振り回されなくていいんだよ」とマスターに言われた当太郎は、後日、会社の女性から休日に映画の誘いを受けます。休日はいっぱい寝てひとり時間を楽しみたい当太郎は、「これは断ってもいいやつでは…?!」と勇気を振り絞りました。

その後当太郎はマスターに、映画は断れたけれど晩ご飯のお誘いは断れなかったと伝えます。「『わかる』と『できる』は違うんだね~…」と言う当太郎に、マスターは「休みは断れたんでしょ?『できた』じゃないの?」と返します。当太郎は、「少しずつでいいのかな」と思いながら、自分だけの休日を過ごしたのでした。

読者からは「まさに共感しかなかった…」「少しずつバウンダリーの線引きやってみよう」などの声が寄せられています。そこで、作者の中村あいさつさんに話を聞きました。

バウンダリーを引くことは、急には変わらないけれど変わることはできる

―『バウンダリー』をテーマに作品に描いたきっかけを教えてください

漫画の主人公のように、私も「人の顔色を気にしすぎてしまう」「人の頼みをついつい受け入れてしまう」といった傾向がありました。また、主人公とは異なる形ですが「困っている人や悩んでいる人に対して、自分から踏み込んで話を聞いたり、励ましたりする」という時期もありました。

そういった風に人と関わる中で、だんだんとしんどくなっていることに気づき、対人関係を見直すようになりました。その中で「バウンダリー」という言葉を知り、自分のバウンダリーの弱さが、しんどさの一因になっているのではないか?と考えるようになりました。

そういった経験の中で「同じように悩んでいる人がいるのではないか?」と思い、このテーマで漫画を描きました。

―「自分を脅かすほどのものは拒んでいい」というお話でしたが、当太郎はこれから先どうすれば問題解決に近づくとご想像しますか?

このライン引きがむずかしくて、ついついみんな頑張りすぎてしまいますよね。「何かが変化するには、だいたい4年くらいかかるものなのかな?」と個人的な体感として感じていまして。

「バウンダリーを引けるようになりたい」「自己肯定感を育てたい」「自分を好きになりたい」「人に流されすぎないようになりたい」等をこれまでに思ってきましたが、オセロのコマがひっくり返るように一気に変わることは、これまでありませんでした。いつも、低い階段を一段ずつ上がっていくように、少しずつ変わっていったように思います。途中で少し後戻りすることもありますが、それも含めて進んでいくイメージです。

体感として、それを4年くらい続けていると「前と比べてずいぶん変われたな!」と気づきます。

「4年もかかるのか」と感じるかもしれませんが、「80年の人生の中で4年間行動するだけで、その後の何十年かが楽になる」とも言えます。そう思えばコスパいいと思いません?笑

低い階段を上がったり下がったりしながら進んでいくと、気づいたときには見晴らしのいい場所に立っている、そんなイメージです。

「急には変わらないけれど、変わることはできる」と信じて続けることを、私は大切にしています。

―同作は抜粋エピソードですが、他のエピソードも1人時間をテーマに描いているのでしょうか

はい、1人時間の楽しさや、その過ごし方、そして1人時間を持つことの必要性を伝えたくて描いた群像劇になっています。「ソロ活」から「結婚しないという選択」まで、幅広く「ひとりでいること」をテーマに、生きやすくなるための考え方を詰め込みました。

さまざまな規範(暗黙のルールや思い込み)に悩んでいる方がいらっしゃいましたら、是非お手にとって読んでみていただけたら嬉しいです。

<中村あいさつさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/n_aisatsu
▽電子書籍『ソリチュード ひとりを愛する人が集まるバー』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CG59B4VL

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