グラビアアイドルやセクシー女優は、デビューできれば一攫千金と想像している人は多いでしょう。しかし一攫千金できるのは人気者だけというのが現実です。実際に、元セクシー女優だった筆者は人気者になれず、月収300万円など夢のまた夢でした。
ただ、当時はそんな筆者にも仕事を渡せるくらい現場数が多かったため、それなりにお金を稼げたのが不幸中の幸いです。現在は、出演者の保護を目的に、契約後にすぐ撮影ができなかったり、撮影終了後にすぐ販売ができなかったりする法律(通称、AV新法)の影響によりオファーも少なく、稼ぎの平均値が下がりつつあります。
またグラビア業界では、撮影会への参加料金が2万円なのにも関わらず、演者の手取りが5000円というブラックな事務所も存在しているようです。
手取り半分も貰えない、バイト必須のグラドルたち!?
冒頭で挙げたようなブラックなグラドル事務所は、あくまで極端な事例です。とはいえギャラが折半以下で「出してあげるだけありがたいと思え」というような高圧的な話をされたという例も少なくはありません。
事務所所属の新人や売れない演者にとっての収入源は、主に撮影会。枠が埋まりやすいように料金を安めに設定するのが基本中の基本で、総額が増えれば手取りも比例しますが、それでも折半以下だとまともに稼げないのが現実です。
例えば総額15000円で3割バックだともらえる金額は4500円。これで1枠しか埋まらないと普通のアルバイトをした方が稼げますよね。例え10枠開催で全部埋まったとしても、源泉徴収を引かれたら手取りは4万ちょっと。10時間以上の拘束時間と被写体としてポーズを取り続ける労働力を考えたら、高給とはいえません。
実際、撮影会1本では生計を立てることすらままならず、グラドルの半分以上が何かしらの副業をしています。事務所に入っていても鳴かず飛ばずで生活ができないのなら、パパ活や水商売にシフトチェンジしてしまうのも不思議ではないのです。
ビデオの最低ギャラが3万円に下がった現実
グラドル業界の厳しさをここまで解説しましたが、セクシー女優業界も同様。ギャラが格安のお仕事でいうと、手取り3万円のビデオ撮影が存在するほどです。近頃は売れっ子でも最低ラインを3万へ変更して仕事を受けている話も耳にします。
制作陣からすればコストを抑えて起用できるのはありがたいものの、格安の仕事を受けないスタンスの事務所からすると、これは痛手です。また、1度格安で仕事を受けてしまうと「じゃあ次も同じ金額で」となり、ギャラアップが見込めません。それでも仕事がないと、3万円、5万円の現場に入らなければならないのがセクシー業界の現状です。
昨今では、セクシー女優でも手取り20万円以下、グラドルでも月10万円~20万円というケースが散見されます。そのため、人気が出るように奮闘するか、早めに見切りをつけるか、人生の厳しい選択を迫られるのが令和の“グラドルやセクシー女優の今”なのでしょう。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。